そういえば、ロシアのサンクトペテルブルクとモスクワを訪ねるツアーでもって
食事のたびごとにあれやこれやのロシア料理が提供されたのですけれど、
あまり触れてきませんでしたなあ。
旅話の最後にあたりまして、宛がい扶持で出て来た食事の数々を振り返っておくことに。
いずれもささっと供して、ささっと片付ける、いかにも団体客向けのメニューで
盛り付けも何もおよそ写真映えのしないものではありますが、とりあえず。
まずは、何はともあれボルシチですね。
ビーツを使った赤が印象的なロシア料理(実はこれもウクライナ…)の定番で、
スメタナ(サワークリームのことですね)を入れてどうぞと。
こちらはオリヴィエ・サラダというひと品。名前の由来はといいますれば、
モスクワの有名レストランでシェフを務めたベルギー人のオリヴィエという人が考案したからと。
茹でたジャガイモやその他野菜を賽の目にしてマヨネーズで和えたものということですが、
これをロシア料理というべきかどうか。まあ、名物料理なのでしょうけれど。
こっちの方はロシア料理と言っていいのでしょうなあ。ペリメニです。
ご覧のとおりに小ぶりな餃子といって間違いないのでは。
以前、この手の料理では中国の餃子が先か、イタリアのラビオリが先かてな話のあることを
耳にしましたけれど、大陸を横断して民族が行き交う伝播ルートが古くからあった点で
中国の方に分があるような気がしてしまいますですよ。
こうしたあたりに加えて、先に触れたビーフ・ストロガノフ
とサリャンカ
が出ましたですが、
それ以外の料理は果たしてどこまでロシアらしいものなのかちと不明。
とりあえず並べるだけならべてみます。
ということで、エルミタージュの館内カフェで自由にランチというのを唯一の機会として、
それ以外は全ての食事がツアー代金に込々とは「お得だね」と言えないことはありませんが、
どうも普段の旅の仕方と異なる者には「う~む」との思いも付きまとうところでありました。
ま、お楽しみもあり、一方で文句たらたらの側面のありというロシアの旅もおしまいとなります。
モスクワのドモジェドヴォ空港へと向かうツアーバスの車窓から眺めるロシアっぽい教会も、
スターリン様式の建物も見納めでありますなあ。
そして、これまたバスの車窓から見えたのは、
イリヤ・レーピン展が開催中であることを告知する横断幕。
もっともっと美術館にも寄りたかったよなあ…と振り返るにつけ、
やはり今回は下見の旅であってまたぶらりとあちこち歩き廻る旅をしに来なければと
心に誓うのでありました。
と、いささか気持ちの高ぶった最後となりましたが、
これにてロシア二都紀行の読み終わりでございます。













