さてロシアの旅も半ばまで過ぎ、サンクトペテルブルクからモスクワへの移動日となりました。
旧市街と空港との中間地点にあるホテルを早々にツアーバスは出発し、空港へ。
空路、モスクワへと移動するのですなあ。
往路は「ロシアの空港で写真など撮って大丈夫かいね…」と
いささか時代錯誤な?心配をしたですが、この頃にはもうどうでもよくなっていて(笑)、
乗り込んだ飛行機から窓の外をみれば、日本ではお目に係れないエアラインの機材があって、
ついついパシャリ。グルジア航空、今はジョージア航空というべきですかね。
と、手前側に翼だけ見えている搭乗中の飛行機はほどなく離陸して、
窓の外にはセントラルヒーティングの元になる火力発電所が見えたり、
ネヴァ川が見えたり。ダスヴィダーニヤ、サンクトペテルブルクですなあ。
そうこうするうちに飛行機は雲の上に。空の上はいい天気なのですよね。
ですが、ロシアの大地を眺めやるには雲間の一瞬を逃してはいけんわけでして。
このあたりはとことん起伏がありませんなあ…というところで、
サンクトペテルブルクからモスクワへの移動は往路同様にS7航空でありました。
ネット上ではいろいろなトラブルに遭遇したことが書かれてあったりもするキャリアですが、
このときには特段のことはなく、敢えて言うなら機内食として出たサンドイッチが
思いがけなくおいしいじゃん!と。
パッケージ・デザインもシンブルで可愛らしいではありませんか。
そのあたりと同時にシンボルカラーの色合いが豆色(?)っぽいことからして、
ついソラシドエア を思い出したりしてしまいました。
モスクワに到着するとS7航空の機材がたくさん見えましたですが、
目についた機体にはかような2種類がありましたですよ。
ちなみにS7航空(エスセブンこうくう)とは、どういうネーミングよ?と調べてみれば、
正式名称はシベリア航空であると。
元々はシベリアの各都市を結ぶ航空会社だったのが、
ロシア国内線では最大のシェアを占める(Wikipedia)になり、
また成田-モスクワ間にも就航したりして「もはや「シベリア」にとどまらないもんね」てな
気持ちの表れが表だってシベリア航空とは名乗らなくなったのやもしれませんな。
で、肝心な「S7」とのネーミングですけれど、IATA(国際航空運送協会)の
2レターコードをそのまま持ってきてしまっただけといえばだけ。
ほぼ世界中の航空会社が加盟しているIATAでは航空会社を表すのに
アルファベット(と、ときに数字)2文字を組み合わせたコードを使っておりますね。
日本航空は「JL」、英国航空は「BA」、エールフランスは「AF」てな具合です。
全日空は「NH」ですけれど、これは全日空の前身が日本ヘリコプターという会社だったから。
2文字の組み合わせで分かりやすいのは歴史ある航空会社が使ってしまっていますので、
全日空が「NH」を使っているのは苦肉の策でもありましょうか。
そうした中で、後発の航空会社にはアルファベット2文字をもはや割り振れなくなってきたか、
アルファベットと数字の組み合わせというのが出てくるのでして、
「S7」もそうしたキャリアのひとつということになりましょうか。
(これは必ずしも後発というばかりでなく、IATA加盟が遅かったという場合もありましょう)
と、これまた余談が長くなりましたですが、ともかくもモスクワのドモジェドヴォ空港に到着。
昔からモスクワの空港といえばシェレメチェヴォと思うところながら、
こちらはアエロフロートが使い、S7(提携しているJLも)ドモジェドヴォ利用のようです。
タラップで降り立つと、モスクワの天気もあまり芳しくありませんなあ。
先が思いやられるところですが、さてツアーバスは市内へと移動を開始。
モスクワのお話が始まります。