トラム に乗ってアムステルダム中央駅 に出た…というところで話は滞ってしまいましたが、
中央駅まで出たのはオランダ国鉄に乗ってザーンセスカンスというところまで出かけるわけで。


アムステルダム中央駅発のSprinter

ホームに入ってくる列車の見た目は快速性がありそうな風貌で、
「Sprinter」という名称も速さを感じさせるところながら、実は各駅停車。
お隣に停まっている2階建て車両のある方がより速い「Intercity」でありまして。
目的地のザーンセスカンスは各駅停車でないと停まらないのですなあ。


出発待ちの車内

各駅停車に乗車すること20分足らず、下車駅のザーンセスカンスは無人駅のような。
ですが、この駅から歩いてほどなく「風車村」とも言われる観光地があるのですよ。


駅からそのまま地下通路でもって幹線道路の向こう側へ出ますと、
しばし住宅街を歩いていくことになりますけれど、その道端で見かけたのがこちらです。


オランダのひまわり

言わずと知れたひまわりの花。これが日本のひまわりの印象に比べて「小ぶりだな」と。
そして「ひまわり」の名のとおりに太陽を追っかけて咲くのかと思えば、
花は結構あっちゃこっちゃ向いていますな。中には真上を向いているものまで。


真上を見上げるひまわりの花

このあっちゃこっちゃ向いているさまというのが、
どうしてもゴッホの「ひまわり」を思い出してしまいますなあ。
もっとも絵の方は花瓶に活けてあるからではありましょうけれど。


とまれ、実際にオランダのひまわりを目の当たりにしますと、
やはりになるのはその小ぶりなようす。ひまわりにもいくつか種類があるのでしょうかね。
そう思ったときには調べてみるに如くは無しというわけで。


元は北米原産のひまわり。
これを例によってスペイン人がヨーロッパに持ち込み、
種が食用にされていたものが園芸用に数々の品種改良がなされていったそうな。


オランダは有名なチューリップ栽培を始め、園芸農家がたくさんあるわけですが、
それがどれほどひまわりの品種改良に関わったかまでは調べが行き届かず…です。


しかしまあ、ひまわりと聞けば「あれね」と思い浮かべるイメージはひとつであるも
その実、ひまわりにもいろいろな種類があったのですなあ。
それこそ「ゴッホのひまわり」と言われるものや「モネのひまわり」と言われるものなども
品種としてあるのだそうで。


と、道端にひまわりを眺めながら歩くことしばし、
ザーンセスカンスの風車村に近づいたと知らせるかのように大きな風車がひとつ。
この風車の裏手に架る橋を渡れば到着となるのでありました。


この風車が見えるとザーンセスカンスはもう間近