もったいなくも国立美術館 をほぼフェルメールとレンブラントのみと強行突破し、
17時の閉館まである程度の余裕を残してアムステルダム市立美術館へ。

アムステルダム市立美術館

この写真は例によって夜明けの散歩 のときのものですので、
入館するときにこれほど薄暗くなっていたわけではありませんですが、
とまれこのガラス張りの通称バスタブ・ウィングから中へ入ってまいります。


アムステルダム市立美術館フロアマップ

館内はかような展示室配置になっておりまして、
旧館側の企画展やバスタブ上階の1980年代以降の展示はモダンといわず、
要するにコンテンポラリーでありますね。
なかなかのとんがり具合でえぐさが際だったりするものも。


ですので、注目はバスタブ地下の「Stedelijk Base Part1(1880-1980)」でしょうか。
そうはいっても100年間を通観するわけですから、
中にはどうにも着いて行きにくいものも多々ありますけれど。


同一作家の作品の並びはむしろ少な目で数多くの作家が紹介されているとの印象でしたが、
オランダらしくモンドリアン の作品などは初期の「これもモンドリアン?」という
極めて具象的な作品から色の面で区切っただけという「らしいところ」へ行きつくまでの
行間を読むようなところに面白みがありましたですね。


もちろんといった感じでエルンストマグリット
さらにデュビュッフェ あり、ウォーホル あり、リキテンスタイン あり。
とりあえず有名どころの名前だけをここでは挙げましたけれど、展示作品数はとっても多い。


結局のところ、ここも本気でじっくり作品と相対するなら
これまたまる1日を過ごすつもりになった方がよいのではなかろうかと思うところです。


と、ここでも作品の画像がありませんので、ちと別の写真でにぎわいを。
前の晩、つまりアムステルダムに到着したその晩ですが、近くで晩飯を済ませようと
ミュージアム広場を徘徊して、とりあえずここで済まそうと入ったのが
市立美術館のレストランでありました。



美術館は17時でクローズしますが、レストランは21時まで。
まあ、サービスがいいというようなことはなく、遅く入っただけに
「閉店時間には直ちに帰るんだけんね」という勢いのスタッフが
あちこち早めに片付け始めてしまっている中でしたけれど、
そこそこおいしくいただきましたですよ。


ただちょっと値段は高めだったようにも思いますので、
いざとなればの場合か、静かな雰囲気(閉店近くでなければ)で食事がしたいときには
フィットするのかも。本当ならば、展示を見た後に作品を反芻しながら
ワインを傾けたりするのがいちばんでもありましょうね、きっと。