先の出張で岡山へと向かった、まさに6月29日に

気象庁は「関東甲信地方が梅雨明けしたとみられる」と発表しておりましたな。


梅雨というのも南西方向からだんだんと梅雨入りし、同じ方向から梅雨明けしていくのが

普通のことと思っていましたですが、関東は梅雨明けながら、西に向かうに従って

雲行きがどんどん怪しくなる…というようすが、岡山行きの飛行機から見てとれたのでありました。


もっとも東京では今また梅雨が戻ってきたような空模様になってきましたが、

それはともかく「梅雨明けしたとみられる」と気象庁が(ついうっかり?)言ってしまった、

そのときの東京の空はこのようでありました。


2018年6月29日、梅雨明けしたらしい東京の空


まあ、晴れが続くとTVなどでやたらに「梅雨明けはまだなんでしょうか?」てな話題が

あたかも庶民の気持ちを代弁してますよ的に出てくるわけですが、それに煽られたにせよ

気象庁の気持ちも分らぬではないお天気ですね、関東地方は。


写真には右端の中央あたりにレインボーブリッジが写っておりまして、

それより下の蛇行が多摩川かなとか知れるわけではありますが、

上の写真の小ささでは何がなにやらではありましょう…。


これが徐々に西へと進むにつれて、まず雲量が増えてくるのですなあ。

それでもまだ白い綿雲状で健康的な?感じの雲ではありましたよ。


西に向かうにつれて雲量が増えて


たとえ雲は健康的でも、地表を覆っていてはどこを飛んでいるのやらということになりますが、

幸い上の写真で、飛行機の翼の下あたりにある雲の切れ目から「ああ、ここか!」と

場所を特定できるランドマークが見えたのですね。拡大してみます。


河口湖の形がはっきりと


湖がご覧いただけましょうか。

その形と、右手側の袋状になったところに橋が掛かっているのを見ますと、

これは富士五湖 のひとつ、河口湖 でありますなあ。


ということは、(このとき進行方向に向かって右手の窓側に座っておりましたですが)

反対側からはおそらく富士山が見えているのであろうと思うと、いささか残念な気も。


されど、ここを通るということは昨年、福岡まで飛んだときの飛行ルート

途中までたどるものと想定されますので、向きが違う方が楽しみがあるというべきでしょうか。


ところが、その後は眺めのお楽しみも何も、

空気中の湿気が乱闘している中へと入り込んで行くことになりました。

そうした湿気に陽が注ぐと、虹を見降ろしたりする形にもなるのですなあ。


虹を見降ろす

進めば進むほどに雲に取り巻かれ、その雲の色もどんどんと不穏なようすに。
岡山空港に向けて降下を始めますと、不穏なようすは機体の揺れとなって現れ、
久しぶりにかなり揺れたなあという印象。


何とも不穏な雲の間を飛行中


着陸態勢を整えるのにいささかタイミング待ちにもなって延着とは相成りましたが、
それでもなんとか岡山桃太郎空港に到着。外はしっかりと雨が降っておりましたよ。


ようやっと岡山桃太郎空港に到着


さて、岡山駅前行きリムジンバスの中からは、どしゃどしゃと降る雨、
時折遠くに走る稲光、そして冠水した道路で車が跳ね上げる水しぶきを堪能(?)。
いやはや先の思いやられる旅の始まりではありました。