ディスカバリー・チャンネルでなんとはなしに見たのが

「奇跡を起こせ!建築革命:MoMAタワー」なる番組でありまして

マンハッタン のど真ん中にまだ超高層ビルを建てる余地があったのですなあ。


場所は「MOMAタワー」とも呼ばれるだけあって、MOMA(ニューヨーク近代美術館)の隣接地。

ミッドタウン53丁目の西53番というところから、「53W53」というのが正式名称らしいです。

ビルのてっぺん、アンテナ部分の高さは340m(最上階の高さは290m)となりますと、

エンパイアステートビルには及ばないものの、クライスラービルよりは高い。

2019年完成らしいですが、マンハッタンにあってもやはり目立つ建物になりましょうね。


そんな53W53ですけれど、最初に「MOMAタワー」と聞いたものですから、

「MOMAはまだ建て替えたばかりだったのでは」と(といっても、10数年経ちますが)。

確か2004年に行ったときには、クイーンズの倉庫街?で仮営業中だったですし、

2006年の再訪で新しい建物にご対面した記憶があるものですから。


まあ、実際MOMAの隣接地とはいってもMOMAが新たなタワーを建てるわけでないようで、

若干の展示スペースは入るようですが、基本的には超高級アパートメントになるようす。


だからこそ「53W53」で検索すると

「Luxury Manhattan Condos in Midtown for Sale」てな(およびでない)広告記事ばかりが

ヒットするのでありましょう。


ところで、先の番組でこのビル建設を取り上げていましたのは、

その敷地の狭さの割に建てるビルが超高層ということで技術的には困難を伴うという点。

現場監督曰く「切手くらいの広さで、本来なら駐車場にするくらいしかない」ということで、

誇張はあるとしても、Googleマップなどで見ても確かに広くはないですなあ。


そんなところへ超高層のビルを建てるのには技術はもとより、

その前提に創意工夫が必要なわけでして、番組で取り上げるのはそういう点なわけです。

が、ここではそれを見ていくのではなくして、高所作業員のお話でして。

日本でいえば、鳶職とでもいうべき仕事に携わる人たちです。


この人たちの意識として、

巨大なプロジェクトの一端(末端でなくして)を間違いなく担っている思いがあって、

それは例えばかつて父親がエンパイアステートビルを建てる仕事に携わり、

誇りをもってその仕事を子供に語ったりしたところから、子供も同様の仕事に就き、

今の現場でやはり誇りを持って働いていたりするのですな。


「仕事に誇りを持って子供に語る」てなことはアメリカの映画によくありまして、

消防士の息子が消防士になるみたいな話もありましたな(タイトル忘れたですが)。

こうした親子が同じ職業に就くという姿がアメリカには今でもままあることなのでしょう。


翻って日本にそれが無いかと言えば全く無いとはいいませんが、どうなんでしょうかね。

そも毎日多くの時間を費やしている仕事のことを誇りをもって子供に語る(語れる?)親が

どれほどいましょうかねえ(自分がその立場なら語れんなあと思うからだけかもですが)。


子供が親と同じ仕事に就くことが手放しで「良い」とは言えないであろうものの、

単に職業選択という以前の家族のありようみたいなところも考えてしまいますですね。

と、超高層ビルとは関わりない話になってしまいましたなあ…。