この土日には両親が我が家に訪ねてきておったものですから、
これ接待に努めねば!と思ったわけですなあ。
そこで目論見としては幾パターンかのお楽しみコースメニューを用意して待ち構えたわけですが、
長年東京に住まっていながらも「小平市には行ったことがない」という言葉を聞いたものですから、
それではと小平方面へと誘ったのでありました。
個人的には以前訪ねたところばかりで、まあまあ楽しんでもらえようかとは思っていたわけでして、
まずは「小平市ふれあい下水道館」という施設へ。
地下25メートルを流れる下水本管を直に眺めることができるという、稀有な経験(?)は
微生物の働きのおかげでかなり緩和されているとはいえいかにも下水の臭いに辟易しながらも
「ほおほお」と興味深く受け止めていたようす(もちろん、そればかりではない展示もあるわけですが)。
お次は「小平ふるさと村」という、かつて市内に残っていた古い建物を集めて移築してある場所ですが、
こういう古いもの系は年寄りには打ってつけであろうと思ったわけでして。
で、その思惑は外れてはいなかったものの、想像以上に父親の足元不如意は進んでいたのだなあと。
しばらく前まではもっぱら母親の足元不如意が気になっていたですが、
こちらは思いの外持ち直した感がある一方で、父親の方は去年あたりからがっくりと。
続いてガス・ミュージアムにと思ってましたが、
よかれと思って連れまわすのも、もはや限界であるなあと
遅まきながら悟ったのでありました。
それを心に刻んで、昼飯を古民家ふうの建物の釜飯屋にいざなったのちは、
父親の気持ちを浮き立たせるにはこれしかない!というカラオケへ。
実に生き生きとマイクを握る父親なのでありました。
それはともかく、元気だとは思っていても齢重ねて幾星霜。
「人は必ず年をとる」、そんな当たり前のことを考えましたですね。
ま、両親がそうならば、それ相応に自分自身も…なのですが。