今日、2月21日は「夏目漱石の日 」・・・ということに関しては昨年の今日、あれこれ書きましたなあ。
あれから一年経ったということになりますか(と、遠くを眺めやる・・・)。
でもって、ここでまた「夏目漱石の日」に因んだ何かしらを書こうと思っているわけではありませんで、
季節の巡るのは早いものだという感慨を引き出したきっかけにすぎないのでして。
この冬はいつになく寒気が強いように感じておりましたですが、
2月も下旬となって寒さも底となる一方で妙に穏やかな日差しに恵まれる日もある。
こうした寒暖の差はもはや老齢に差し掛かった身には堪えますなあ。
ですが「三寒四温」という言葉どおりに
温い方が少し多くなるという頃合いも今少しの辛抱かもしれません。
そんな折も折、たまたまTVの天気予報の豆知識的コーナーで聞きかじった話です。
日本全国で快晴になる日が多い都市はどこでしょう?といった話でありますよ。
ちょっと意外と思えるところを先に出してしまいますが、
年間の快晴日がもっとも少ないのは那覇なのだそうですね。
ついこの間、おとといでしたか、石垣島ではすでに夏日てな話が聞こえましたけれど、
どうしたって沖縄のイメージは晴れわたる青空、ふり注ぐ太陽でもあろうかと。
それだけに、ちと意外。
ですが、これは「快晴」なるものの定義と関係があるのでして、
気象用語的には「雲量1以下」とされてとにかく雲がほとんど無いような晴れをして
快晴と呼ぶてなことであるらしいのですな。
そこで考えてみますと、たしかに南の島の空には視界に雲が入ってきそうですよね。
なにしろ海という雲を生み出す元に囲まれているわけですから。
翻って快晴が一番多い都市はといえば、埼玉県の熊谷なのだとか。
これは那覇とは逆に雲の元たる水源の海から遠く、
また気流との関係で雲を生じる山からも離れた関東平野の中だから。
で、熊谷といえば「暑いぞ!熊谷」というキャッチコピーができるくらいに
夏の暑さで有名ですから、さぞや快晴の数を夏に稼いでいるのだろうと思えば、
これが実際には冬の方。夏は湿度が高い分、雲ができやすいのでしょうかね。
…ということで、「夏目漱石の日」には全く関係なく、
また単にTVからの受け売りに終始してしまいましたですが、
二十四節気では今は「雨水」の時季、
七十二候では「土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)」と、
こうした温もりある言葉とともにやがて来る春を待つ。
そんなことを思う日となりました。

