フランデレン紀行 と言いつつ「なんだぁ?」というタイトルになっておりますが、
まあ、余談だと思って軽くお付き合いくだされば幸いです(笑)。
先にフランデレン地方(フランドル地方)の名物料理である「ストーフフレース 」を食して、
とんでもなく胃に負担がかかってしまったことには触れましたですが、
旅程としてまだ先があるのに(この時点で4日目の晩という段階)
こうしたことを続けていては身が持たんなあと。
そこで、日本で食するものが恋しいとかいうことではないものの、
ここらで穀類を食しておこうと考えたのでありますよ。
つまりは米か小麦か、その加工食品(パスタとかね)かというあたりですな。
ホテルからほど近いエリアを物色して回り、
いささかの妥協含みで入ったのが中華料理店なのでありました。
メニューを見てだいたい料理の見当がつくのはありがたいことですよね。
ですが、このちょっとした安心感が油断を呼んだというべきでありましょうか。
量がどうくるかということをすっかり失念してオーダーしてしまったのでありますよ。
オーダーは当初の目論見どおりに穀類から日本人には王道たる「米」。
ですが、カニチャーハンを頼んだところ出て来たのはこのようなことになっておりました。
突っ込みどころは多々ありまして、
まず量が多いというのは全てに言えることなので仕方がないとしても、
チャーハンをナイフとフォークで食せというのはかなりご無体なお話ではないかと。
スプーンは付いていますが、基本的には取り皿に取り分けるためのものですものね。
とは知りつつ(他の誰もそのようには使っていない中)スプーンで食べましたけれど。
そして、もひとつ違和感というか、これは見たことないなと思ったのが、
お皿の下にヒーターが置いてあることでしょうか。
温泉旅館での宴会料理に、固形燃料に火を入れて温かく召しあがれ的なものが出ますが、
同じ意図であろうと理解はするものの、「ふ~ん…」てなもので。
でもって、最後に最大最高に思惑外れであったことには(写真では見て取りにくいと思いますが)
ご飯が見えないくらいに盛られてあるもの、全てカニかまぼこ…。
頭の中に思い描いていたカニチャーハンとは全く一致しないとは、想像してもらえるところかと。
しかもパッと見以上に、量が多いのでありまして…。
中華料理、カニチャーハン…ものの名称は同じでも日本で出て来るとは違うことがある。
それこそ「所変われば品変わる」という言葉を肝に銘じておかねばならなかったのですなあ。
それでも、それでもこのときの食事は
その後の何度かに比べるとまだましだったなと思い返せることからして、
旅の間にいったいどういう食生活をしておったのだと我ながら思ってしまいますですよ(笑)。