石和の温泉に行っていた話のつづきになりますが、一泊した翌日のこと。

山梨に行ったのならやっぱりひとつくらいはワイナリーでも訪ねようかと思うわけでして。

今回は、石和温泉駅から東京方向にふたつ目の山梨市駅から徒歩で5分ほどという

こちらを覗いてみたのでありました。


サントネージュ山梨ワイナリー


サントネージュ山梨ワイナリー。

今ではアサヒビールのグループにサントネージュワインで

唯一のワイナリーがこちらということなのでありますよ。

ところで、「今ではアサヒビールのグループに…」と言いましたけれど、

ワイン業界も再編が繰り返されてきたことは以前、勝沼で

ワイン醸造の歴史 をたどったときにも思ったところでありますね。


個人的にはサントネージュワインといいますと

協和発酵のイメージが強いのですが、それもどうやら昔の話。

協和発酵傘下だったサントネージュワインはアサヒビールの下に、

そして協和発酵自体はキリンビールの下にあるというから複雑です。


ともあれ、現在のサントネージュワインにつながる醸造場の創設は1947年。

このときには政治家の故・金丸信が社長であったとか。山梨ですなあ。

ま、これは工場見学に連れられていくついでに教わった話ですが。


しかしまあ、ワイン工場の見学で製造過程を見るてなことは

あれこれ訪ねたワイナリーで何度もみてはいるものの、

工場見学とは何だか楽しいものですなあ。


取り分け、さまざまな工程に対応した機械、

場合によっては工業用ロボットというべきものでもあったりするようですけれど、

そうしたメカトロニクスの分野を駆使して自動化を実現する人たちが大したものだなあと。



ところで、ワイン工場ならば必ず見かける二つの貯蔵施設。

ひとつは屋外に立つ大きな金属のタンク、もうひとつはいかにもワインという樽ですね。



どう見ても樽で熟成させる方がありがたみがあるわけでして、

屋外巨大タンクで手っ取り早く作られる方はお手軽ワインの類い。

スーパーで、というよりむしろコンビニあたりで扱っている格安のワインを

量産するための施設であるようなのですな。


で、山梨県に工場があるから山梨をぶどうばかりを使っているかといいますと

そうでないことは以前訪ねたマンズワイン やその他でも見聞きしたところながら、

大量生産の低価格ワインは何とまあチリ産のぶどう果汁がドラム缶で送られてくるのを

使っているのだそうでありますよ。


昨今はチリ産のボトルワインがたくさん見られますから、

チリ産だというだけで「安かろう、悪かろう」とは思いませんけれど、

それほどにチリではぶどうが採れるということなんですかね。

(後で知りましたがチリのぶどう生産量は世界トップ10に入っているようで)


とまあ、そんなこんなを見て回ってのお楽しみはテイスティングでありますね。

もちろんチリ産ではないもの数種類を、お試しというわけです。


サントネージュワインの試飲コーナー

まあ結局のところ、これを目当てに工場見学しているようなものかとも。

何しろ、とことんワイン好きを極めているわけでもないので、

飲んだら買って帰ろうとはなるものの、だいたいからして白はシャルドネ、赤はメルロー。

決まったようなものなら、テイスティングもないもんだ…なのですけどね(笑)。


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