・・・とまあ、かような予備知識 のもとに旅立ちを迎えたところに遡って

「フランデレン紀行」を語り起こしてまいろうと思っておるわけですけれど、

やおら話はあとさきめくところながら、ブリュッセルで泊ったホテルの数軒先にあった

とあるお店のショーウィンドウにくくっときたお話でありまして。


サベナ・ベルギー航空の飛行機模型


どうやら古い写真やらポスターやらを商っておるお店らしく、

店の中も大変に気になったところなのですが、

一歩踏み込んしまうと魔の手に絡め取られそうな気がしたものですから、

そこはぐっと踏みとどまったのですね。


それはともかく、ショーウィンドウでくくっときたポイントはこの飛行機の模型ですな。

「おお、サベナ・ベルギー航空ではないか?!」と。


かつてはBA(英国航空)やLH(ルフトハンザ・ドイツ航空)といったメガキャリアに混じって

日本にも就航していたベルギーのナショナルフラッグキャリアでありますね。


さりながら、九州よりも小さいベルギーが世界を股にかけた路線を維持するのは

大変なことだったでしょうねえ。実際、2001年には倒産してしまいましたしね・・・。


それだけにサベナの後を受けた形でもあるブリュッセル航空は

ブリュッセル空港をハブにして欧州域内の多くの都市を結んで

「乗り継ぎはお任せ!」に徹しているようす。


帰国便待ちでブリュッセル空港の出発ターミナルにいるときには、

ブリュッセル航空のオスロ行きやらリヨン行きやらハノーファー行きやらと

ひっきりなしに出発便の案内がされておりましたですよ。


EUの本部機能を持つブリュッセルなればこそでもありましょうけれど、

無理やりサベナを維持しようとするよりは小国ならではの賢い選択なのかもしれませんですね。


と、いささかも旅立ちの話になってませんですが、

なにしろ今はサベナが飛んではおりませんので

2015年から飛び始めた全日空の直行便でブリュッセルに向かいます。


全日空としても直接ブリュッセル行きの乗客でいっぱいとは考えていないのでしょう、

先に触れたブリュッセル航空は同じスターアライアンスのメンバーですので、

欧州各所へ行きたい人たちをブリュッセルというハブ空港まで運ぶという意図でしょうなあ。

ですからこのフライトでそのまま目的地がベルギーというのは決して多数派ではないような。


とまた脱線しかかっていますが、定刻で到着したブリュッセル空港では地下にある鉄道駅へ。

ここから列車でまずはブルッヘに向かおうというわけです。


ここでまたブルッヘとはお馴染みの地名ではないかもしれませんですが、

フランス語でブリュージュ、英語でブルージュながら、やはりここはオランダ語でもって

ブルッヘ(Brugge)と言っておくことにいたしますよ。


空港駅でブルッヘ行きのIC待ち

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