「フランデレン紀行」のお話がいよいよもってブリュッセル空港に到着 し・・・と進捗を始める中、
思い付いてみれば「大分北西部紀行」もまた福岡空港に到着 し・・・というところで止まったまま。
個人的にはこちらにも方をつけておきたいと思っておるものですから、
しばらく同時並行で進行するのを温かく見守ってやっていただきたく。
で、差し当たりの目的地が大分県日田市で、取り敢えず福岡空港。
ここでバスに乗り換えるわけですが、目論見としては、通過地点とはいえ
せっかく福岡に降りたのですから空港で何かうまいものを昼食にと考えていたのですね。
ですが、これはちと福岡空港をナメていた目論見であったようで。
ちょうど8月、夏休み期間真っ盛りの土曜日の昼どき。
空港内の飲食施設はことごとく行列ができておったのですなあ。
冷静に考えれば九州のハブ空港でもありましょうから、読みが甘かったとしかいいようがない。
元々出発の羽田自体が混んでいて搭乗機の出発が遅れ、従って到着も遅れた中では
ゆっくり食事ともいかない状態に陥りかけてはいましたが、結果としては昼食はこれになりました。
見かけたことのない代物でしたので、「もしかしてご当地もの?」と思ったりしたものの、
実際には7月4日新発売という点で見たことがないというだけのものだったようで。
とまれ、こいつを片手にバス乗り場へと向かうのでありました。
2番乗り場だけでもこれですので、九州あちこちへのバスが出ているのですなあ。
止まっている久留米行き(だったかな?)の西鉄バス、次に来た熊本行きの九州産交バス、
いずれも立派な観光バスタイプだったので「こりゃあ、長旅も楽ちんね」と思うや、
やがて目の前に現われた日田バスはどうみても路線バスという残念さ…。
ま、長旅といっても1時間半くらいですからねぇ。
車中では出発と同時におむすびを平らげ、
どうも関東者の間隔には微妙に違和感のある景色を眺めておりますと、
やがて福岡・大分の県境近く、つまりは先の集中豪雨でもっとも被害のあった辺りに
到達したのだなということが車窓からでも気付くようになってくるのでね。
さぞや激流が流れ下ったのだろうなあと思わせる光景は
見る見る通り過ぎていく中に次々と現われてきたのですなあ。
山の際の方々はさぞや大変であったことでしょう。と、今も復旧途上でしょうけれど。
一方で、日田市内であってもバスセンターのある駅前や
その南東方向にあって当日泊りの温泉街あたりの平地は
大きな影響がなかったということでしょうか。「ぜひ来てください」ですものね。
気分的には途中で目にした光景に複雑さを抱えながら、とにかく日田バスセンターに到着。
ですが、バスを降りてその暑さにびっくり。しっかり35度超えであったようで。
どうやら日田は盆地であってその暑さはつとに有名であるらしく
関東で言えば熊谷的存在だったのですなあ。
先にでて友人と待ち合わせる宿泊先にたどりつくまでの炎天下の歩きのきつかったこと。
それだけにエアコンの効いたホテルロビーでの待ちはまさにひと息つく瞬間でありました。
とにかく自宅を出てから7時間余り。ようやっと日田にたどりつきましたですよ。