NHKドラマ10で放送中の「ツバキ文具店~鎌倉代書屋物語~」を見ていて、
「なるほどなあ」と思うのですよね。
手紙の内容、相手の様子によって紙や筆記具を選びに選ぶことに関してです。
物語としては代書屋だった祖母との折り合いが悪く、家を飛び出したヒロインが
祖母の葬儀で家に帰り、自身思いがけずも代書屋を継ぐことになった…という設定ですので、
継ぐことになったといっても、そうそう、最初からうまくいくはずもなかろうと思うところながら、
先ほど触れたような紙や筆記具の選定、それに何よりもその紡ぎだす文章が
全て的を射たものとなっているとは既にして練達の域…というところが不思議ですけれど。
とまれ、手紙というに留まらず、文章というのは
受け手のことを考えて書かねば伝わるものも伝わらない、
それどころか書き手の側が意図しないことが伝わってしまったりこともあるだろうなあと
改めて思い出させてくれますね。
期せずして本日付で異動した先では、単なる事務書類というものではない文章を書く機会が
これまでよりも多くあるところなだけに、心して掛からねばと思いを新たに。
きっかけとしてちょうどよいタイミングの「ツバキ文具店」なのでありました。
