今日もまたコンパクトに書き終える練習を(笑)。


これまた風邪養生のまどろみの中で見ていたTV番組のことですけれど、
「世界の車窓から」という紀行番組がありますですね。

10分枠(実際の番組としてはもそっと短いでしょう)の連続ものという形が基本と思われますが、
TV朝日の衛星放送の方では60分枠にまとめたものを放送しているのですなあ。


10分枠だとあっという間に終わってしまうところ、

さすがに1時間にまとまると見た気になるというか。
取り上げてられていたのはカナダの大陸横断鉄道でありました。


で、大陸横断鉄道というからには太平洋岸と大西洋岸を直通列車が繋いでいるものと思うや、
これが全くの思い込みであったようで。列車はヴァンクーバーとトロントを結んでいる。
ヴァンクーバーは確かに太平洋岸の町ですが、トロントは?


カナダ最大の都市ではあるものの、
オンタリオ湖に面した内陸部の都市で大西洋に至るにはまだまだの場所。
ですが大陸横断鉄道はここで終り、ここから先は「コリドー」という別の列車に乗り継いで初めて

セント・ローレンス川の河口部にあって、大西洋はほぼ間近というケベック・シティに出られるのですな。


最初は、大陸横断鉄道なれば何だってトロントで終わってしまってるんだぁ…と思ったですが、
ふと考えてみればセント・ローレンス川と五大湖の辺りは水運の盛んな場所であったなあと。


人や物資をたくさん乗せることのできる船舶でもって川や運河を遡上し、
そのまま行けるところまではたくさんのものを一気に運んでいたわけですね。
そうした人や物資の行き交うポイントがおそらくはトロントにあって、そこから先は鉄道が運び、
果ては太平洋にも行き着きますよという大陸横断鉄道が出来上がった…のでもあろうかと。


番組ではヴァンクーバーを発して、コンパートメントの寝台に泊まり、

内での食事を堪能しという豪華な旅のようすを映していましたけれど

(コンフォートクラスという普通の座席で寝る形のあるのですな)

最終トロントへの到着は予定時刻の8時間遅れ。しかもこれがよくあることだという話でして。
この辺の話は何事にもせかせかした日本人にはどう受け止められようかと思うところですな。


一方で、この大陸横断鉄道の列車編成は何とまあ、24両という長さなのだそうですね。
かつてサンフランシスコからヨセミテに向かうツアーバスに乗ったところ、

遠くに並走する鉄道が見えたことがありまして、 ちょうどそこを走っていた貨物列車が

連結している車両の数を数えたことがあります。

アメリカの貨物列車は大変に長大な編成で走っていることを

かねて聞き及んでいたからですけれど、

確か100まで数えてやめてしまったことを思い出しました。


かほどに長い列車も走るアメリカ大陸、24両くらいでは驚くにはあたらないわけですが、
ここまで来てやおら話は卑近なところへと移ってまいります。


JRの中央線快速(中央本線の一部を走る近郊区間の列車ですね)は10両編成で、
朝のラッシュ時には2分間隔で次々、列車がやってきます。
俄かに比較はできないものの、8時間遅れなどということはあってならないわけで、
最近は降りたい乗客が降りきっていない(つまりは乗りたい客は全く乗り込めていない)状態でも
扉を閉めに掛かるという状況がかなり普通に見かけられるようになっています。


もとから混雑する路線ではありますけれど、

沿線には今でも大型住宅の開発がばんばん進んでいる。
デベロッパーとすればまだまだ開発の余地はあるということなのでしょう、
また多少通勤時間が掛かっても「東京は東京」であることも
住む側のニーズに適うことなのかもしれません。


ですが、住宅を造って売る側は「都心に一本」とは宣伝しても、
中央線は降りないうちに扉が閉められてしまうこともあるほどに混雑することがあるとか、
その混雑も一因となってダイヤの乱れは日常茶飯事ですとかいうことは言わんのでしょうなあ。


もはや2分に一本以上の列車を走らせることは日本人にさえも不可能な技でしょうから、
あとは一本の列車に載れる人の数を増やす方法となるのかも。
大陸横断鉄道のように24両は無理でも、例えば東海道線のように16両編成にするとか。
(二階建て車両という話もあるようですが、乗り降りの状況を考えればうまくいくはずがない)


ただ編成を長くするというのも現実的ではないのでしょうね。
東京駅から始まって、中央線快速の停車駅全てのプラットフォームを

延伸しなければならなくなってしまいますから。


…と、気が付けばまた長い話になってしまっておりますな。これではいけん…。
まとまりはついてませんですが、とりあえずは鉄道の話あちらこちらということで(笑)。


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