昨日は普段にも増してごった返す東京駅の人混みに
「GWの始まりかぁ」と思いつつ、ひと足お先の旅を終えて帰ってまいりました。
主目的は「クレマチスの丘」にあったわけですが、先に立ち寄ったのは沼津。
ここで昼、夜、朝と三度の食事をとるにあたってどうしても外せないのは海産物でありましょうね。
沼津駅に到着早々、ホテルに荷物を預けて「ぬま輪」(無料のレンタサイクル)を借り受け、
海の方向へひとしきり走って到着したのが沼津港という次第です。
取るものも取り敢えず「昼飯を!」となるも、いやあ港に隣接した辺り一帯が飲食店とは。
とにかく魚が出されるという点ではどこもメニューに違いはなさそうですし、
どこに入ったものか…と考えるでもなく、同行者の曰く「ガイドブックで当たりをつけてある」と。
それがこの「魚河岸 丸天」という店でしたですが、誰もがガイドブックを見て来るのか、
確かに他の店に比べて客の出入りが実に頻繁ですな。
ちょうど入店待ちの列が途絶えたところだったのは何ともありがたい。
何しろ行列嫌いだもので(笑)。
どうやらこれが看板メニューであるらしい。
「わいわい丼」というネーミングはあれこれのっているからですかね。
うにといくらが少々ゴージャス感を添えているあたりが人気なのかも。
ですが、あまりにこれを頼んでいるようすが窺えますと
天の邪鬼なタチとしては違うものを頼みたくなるところでして、「丸天丼」という方を。
あたかも天ぷらがのっていそうな印象ですが、「丸天」という店名を冠してあるのですから、
むしろこちらの方が看板といっていいような。
食い気に逸ってすでにわさび醤油を掛けまわしてしまってますが、
ヅケではありませんで、大きな切り身がきらきらと「宝石箱やぁ」の状態。
あら汁付きで1,560円(税抜、ちなみにわいわい丼も同じ値段)は
ボリュームからして適当な線なのでしょう。
この状態からは分かりにくいでしょうけれど、切り身の下の酢飯の量もかなりなもの。
ほどほどのお昼ご飯ということなれば、ご飯少なめで頼んだ方がいいのではないかと。
実際、近隣の勤め人と思しき人は少なめオーターしてましたし。
その一方で、ガイドブックをあてにして「わいわい丼」と決め打ちした者には、
実際には「いくらとうにの盛りが少ない…」といささか看板に偽りあり的な印象があったようですが…。
と、話は飛んで今度は居酒屋での晩飯のお話。
ですが、早々に飲んで食っての世界に入り込んでしまったものですから、
お見せする画像もありませんで、「うまそう」という感じをご想像願えれば(笑)。
カマスの塩焼き、ふっくらとした焼き上がりはお見事。
あじのなめろう唐揚げ、これまたふわっとおいしゅうございました。
刺身三種盛りのまぐろ、ぶり、えぼ鯛。取り分けまぐろは東京の居酒屋の
冷凍ものなんかとは全く違って、本当はこんなにうまいんだよねえと。
さて、さらに話は飛んで翌日の朝食であります。
駅前ホテルは毎度のごとく朝食バイキングなのですけれど、
ひと品選んだものをあったかい状態で出してくれるというので
卵料理だなんだの中から迷うことなく「あじの干物!」をリクエストしていたのですね。
沼津港では飲食店の合間で干物などを扱う店がたくさんあって、
どれもうまそうなだと思っていたものですから。
写真のような鯛の干物とまではいかずとも、あじの干物くらいは食したくもなろうというものです。
で、お決まりのバイキングメニューはともかくも、
席についてからあぶってくれたあじの干物がほどなく届いてまいりました。
見た目はただのあじの開きなのですけれど、
東京にいてスーパーで買ってきたのとはやっぱり違いますね。
干物ってのはこんなふうに旨みがでるものなのかと思いましたですよ。
「名物にうまいものなし」とはよく聞く言葉ながら、いやあ、沼津で食した海の豊穣、
どれもこれも「名物はうまいもんだね」と思ったものでありました。






