前にも畑仕事の手伝いをしにいった…てなことは書いたことがありましたけれど、
どうやらその体験型農園がシーズン・インするということで、またしても手伝いに借り出されました。
要するに畑開きでありますな。
どうやらその体験型農園では、3月あたまに春のシーズンが始まって夏場にいったん撤収。
真夏の暑い時期に農作業というのを避けるためでもありましょうね。
続いて9月に秋のシーズンが始まり、1月末くらいまで。
その後は農園主の方がトラクターを入れてがががっと土を混ぜ返し、
3月に次のシーズン開始を待つという具合なのだとか。
とまれ、ひとり(というか何人かグループで借りてもいいわけですが)の区画はこんな具合です。
感覚的には妙に長細い区画に思えるところですが、
点々と並んだ小さな杭(割り箸です)ごとに(この向きであれば横長に)畝を作っていき、
畝ごとに異なる作物を育てていく。種類の違う野菜があれこれ採れるというわけですな。
講習会(作業開始にあたり、作業手順を教えてくれるのでして)で配布された資料によれば、
春のシーズンはジャガイモ、トマト、ミニトマト、きゅうり、ピーマン、トウガラシ、ナス、
枝豆、インゲン、とうもろこし、ほうれん草、ダイコン、レタス、里芋といったあたりを
写真の上の方から手前にかけて作っていく畝のそれぞれに作付けしていくというのですよ。
いやあ、なんとも盛りだくさんです。
ちなみにですが、ここは体験型農園ということで、
単に土地を貸してくれてるのではないものですから、勝手にスイカとかを植えてはいけない。
連作障害ですとか、虫がでやすいとか、過去の経験にも基づき、
農業の素人さんにも(ほぼ)確実な収穫が期待できるようしてあるようです。
と、先に挙げたあれこれの野菜を、いくら畑開きとはいえ一気に植え付けるわけではないのでして、
この日の作業はジャガイモの種イモ植えとほうれん草の種蒔き、
そしてダイコン、レタスの畝作り(事前準備ですな)というメニューでありました。
(うっかり歩調を乱して先、先とやってしまうと、農園主の方からご指導が入るようで…)
ということで、ここではいちばん精力的に助力を提供したほうれん草の関係作業のことを。
まずはとにかく耕して、化成肥料とか苦土石灰(?)、ヨウリン(?)といったものを
ご指導あった分量を投入してかき混ぜ、幅70cm、畝高5cmの畝を形作る。
そこへマルチを敷く…というのですが、マルチって???となりますなあ。
マルチといいますのは、畑でよく見かける黒いビニールシートのようなもの。
ところどころ(といっても規則的にですが)穴が開いており、
その土が顔を出している部分に種を蒔く。
周りに雑草が蔓延ったりするのを避けるためのものだそうですよ。
で、上の写真でマルチの穴の部分にぽつぽつと小石粒のように見えるのがほうれん草の種。
深さ1cmほどという微妙に掘った穴に種を5粒ずつ蒔いていくのですなあ。
そして、土を被せて手で押さえ、たっぷりと水遣り…とは全てご指導の賜物ですが。
と、これでまだ終りではないのでして、寒冷紗というのを被せねばならんのですよ。
名前どおりには日光が当たるのを抑制する暑さ対策でしょうけれど、
鳥に掘り返されたりするのを防ぐためでもあるようですね。
奥側の紗を掛けた中にほうれん草の種が蒔いてあります。
手前のマルチを敷いた畝は左側にダイコン、右側にレタスの種を蒔くんですが、
「これは来週以降ですよ」とご指導が入っておりますので、本日の作業はこれまで。
種を植えれば、この先どんなふうに育っていくのかが気になるところではありますけれど、
そう度々の手伝いに応じられるわけでもなく、また気にかかるのが筋肉痛ですなあ。
普段、思い切り運動不足しているにも関わらず、クワを揮ったり、かがみこんでの作業だったり。
ですが、この農園の参加者は60代、70代をメインに80代、90代までいるそうな。
そうした方々がせっせと作業に勤しんでいるのを周りに見るにつけ、
余計な頑張りをしてしまったりもするものでして(笑)。
すでに太もも裏あたりに張りを感じておりますが、明日(明後日?)が思いやられるというものです。
束の間の畑レポートでありました。



