雛人形、飾った?
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この間、ひな飾り@塩山 を見たときのお話をしたものですから、
行きがかり上といいますか、ついでといいますか、3月3日に事寄せて…。
申すまでもなく3月3日は「桃の節句」で女の子向け、5月5日は「端午の節句」で男の子向け…
てなふうなのが古来の慣わし的なところでありましょうか。
今となってはかような女用、男用という区分けはどうよ?的な話もあるのやもですが、
それはともかく「桃の節句」と「端午の節句」というのを対置したときに何やら据わりが悪いような。
「桃」というのが具体的なものであるのに対して、
「端午」というのは元より日にちを示していると違いからでしょうかね。
ちなみに「端午」は午の月(旧暦で五月)の最初に来る午の日(つまりは端っこの午)というところから
来ているそうで、現在5月5日に固定しているのは便宜的にそうしたということなのでしょう。
とすれば、「桃の節句」の方にも元より日にちで表している言い方があるのだろうと思ってみれば、
やはり「上巳の節句」という言い方があるようで。
ただ意味合いとすれば「上旬の巳の日」のことだそうですから
「端午」よりもピンポイント性に欠ける気がしないでもないですが…。
では、反対に「端午の節句」の方にも「桃の節句」と類似な言い方があるのかとなれば、
「菖蒲の節句」というのがあるそうですね。いかにもではありますが、およそ聞いたことがない。
ところで、女の子であるか、男の子であるかに関わらず、
子供は一様にひなあられなどを楽しみして、昔の同様ではありませんが、
「うれしいひなまつり」ということになるのではなかろうかと。
で、この童謡「うれしいひなまつり」ですが、前々から「?」と思っていた点を
今さらながらに調べてみれば、やっぱり歌詞に誤りがあると。
作詞者のサトウハチロー自身も相当気にしておったようですね。
♪お内裏様とお雛様、二つ並んですましがお~というところですが、
男雛をお内裏様と呼び、女雛をお雛様と呼んでしまった誤用のままに
歌が流布してしまったことを気に病んでいたのでありましょう。
と、ひなまつりとは全く関係無いんですが、
間違ったままに歌が流布したという点で思い出すのは「知床旅情」、有名な話でありますね。
♪遥か国後に白夜は明ける~の「白夜」を森繁久彌 が「びゃくや」と歌ったことで
本来の「はくや」という読みが吹っ飛んでしまった。実際に今、入力していても
「白夜」は「びゃくや」ですぐに変換されるのに「はくや」では出てきませんですし。
森繁の読みにびっくらした国語学者の先生が「はくやが正しい」と申し入れたところ、
森繁曰く「それなら、白虎隊はハッコタイと読むのかい?」と返したそうな。
実にとぼけたというか、機転が利いたというか、
森繁久彌のアドリブ性の高さを偲ばせるエピソードでありますねえ。
もっともこの歌では「白夜」の読みという点に加えて、
国後島に白夜はないという誤りも流布させてしまったわけですから、
作詞者たる森繁もサトウハチローのようにとは言わずとも、
責任を感じてもらわんと…となりましょうかね。
と、いつのまにやら「ひなまつり」とは関わりない話になってしまいましたが、
まあ、事寄せて書き始めただけのことですので、どうぞ流していただくとして、
たのしいひなまつりをお過ごしくださいませ。
当方としてはひなまつりだからというわけでは全くなく両親のところへ行ってまいります。
父親からPCの関係でSOS!が来たものですから。
つうことで明日はお休みになりますです、はい。

