伊能忠敬
ゆかりの町・佐原
をぶらりとしたところで昼食処を求めて道の駅へ。
たどり着いたのは道の駅「水の郷さわら」です。
看板には「道の駅」というばかりでなくして「川の駅」とも。
観光船乗り場や係留桟橋もあると書かれてありますね。
駅舎(道の駅もこう言うんでしょうか…)の裏に廻ってみますと、そこは船だまり。
「ボート・水上バイク 免許 講習 試験」とか
「モーターボート・水上バイク レンタル」なんつう看板まである。
水際が近い水郷ならでは、水上移動と生活が近しいということでありましょうか。
ちなみに船だまりの向こう側に帯のように横切っている水面が利根川で、
さらに奥には(見えませんが)霞ヶ浦が広がっているはず。
といって、その霞ヶ浦ですが、
大きな方が霞ヶ浦、その隣に細長くあるのが北浦と思っておりましたら、
どうやら霞ヶ浦とはその両方プラスアルファの全体の呼び名なのだそうですねえ。
単体で霞ヶ浦だと思っていた方は西浦というのが本来であるようで。
ちなみに霞ヶ浦の一部を成す北浦の湖岸を見下ろす高台が前夜の宿だったのですが、
宿の周辺案内に曰く「白鳥の里」というところがあり、毎冬たくさんの白鳥が飛来する…てなことで
冬ならではというのもなかなか無いものですから、少々気になったものの如何せん天気が悪い。
そこでさっさと佐原の町へとやってきてしまったところが、
北浦に集うグループとは仲の悪い連中なのか、道の駅さわら裏手の船だまりで目を転ずれば
白鳥がおるではないですか。わんさかではないものの、そこそこの数がのんびりしていましたですよ。
どうやら彼らはコブハクチョウという種類のようですね。
くちばしの付け根のところがぷくっと瘤のように膨れているのが、その名の由来のようですね。
しかしまあ、体が大きいからおっとりしているのか、
それともたいていのには負けんぞという余裕なのか、
人が近づいていっても全く動じることなく悠揚と構えているばかりか、
ときには寄ってきたりするという。
ただ、こういう角度でみると「アヒルか?」とも思えるところでしょうけれど。
動物観察などは絶えて久しくやってなかったものですから、改めてまじまじと見ておりますと、
長い首を実に器用に動かすものですねえ。
手が使えなくても、痒い(たぶん)ところにこれこの通り。
ちゃあんと痒いところには手ならぬくちばしが届くように進化したのでありましょうかね。
というところで、道の駅にやってきた本来の目的である昼飯に。
今回の旅では最後の食事になりますので、何がいいかなとひと思案。
いかにも佐原てなものがあればそれに越したことはないところながら、どうやら無さそう。
結局のところ、昔ならば銚子で水揚げされた魚が利根川を通じて運ばれたろうと、
銚子直送というアジのたたき丼(骨せんべい付)を選択。これもおいしくいただきました。
かくして腹ごしらえを済ませた後は、いよいよもって旅の終わり。
東国三社の最後として香取神宮に向かうのでありました。
と、このように東国三社紀行は終了目前なのですが、
差し当たり明日はお休みを頂戴いたします。
新潟土産を持って、ちと両親のところへご機嫌伺いに行くものですから。