とうに世の中は仕事始めも過ぎておりますのに、

遅まきながらの感ありではありますが、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

明けましておめでとうございます。


さて、正月は両親の元へ出向いてまったりしておりましたけれど、

「いやあ、この人たち(両親のことですが)は物持ちがいいのう」と思うことがありまして、

思わず写真を撮ってしまったのですなあ。


銀行でくれた貯金箱…ではなくて


もしかして同世代(加えて、関東地方限定かも)の方の中には「!」と思われた方も

おいでではないかと思うものの、多くの方には「?」でしょうなあ。


「昔、銀行で子供向けにこういう貯金箱をくれてたような…」

と言われたとすれば、そういうこともあったなあと思い出してしまうところながら、

実は「何か」の容器なのですが、その「何か」とは?

かなりもったいぶってますけれど、容器をひっくり返してそこを見れば一目瞭然でして。


パパーゼリーCのカモメの水兵さん型容器


「パパーゼリーC」。

これが正式名称のようですが、肝油、肝油と言っていたですね。


Wikipediaの「肝油」の項には

「太平洋戦争後には、学校給食などの栄養補助として用いられた」とありますように

補助食品とされていた肝油ですけれど、肝油転じた別物ながら肝油ゼリーてな触れ込みで

小学校内で注文をとって販売されていたのですよね。そして、その際に売られていたのが

上の写真の「かもめの水兵さん型容器」に入ったものなのでありました。


個人的には「もはや戦後ではない」と経済白書に書かれた後の生まれですので、

補助食品が必要なほどに食糧事情が悪かったとも思えませんですが、

こうしたことも戦後の名残りなのだなあと思ったりしますですね。


一方で「ビタミンの欠乏の予防」となると、今風にいえば「サプリ」ではないかと。

食糧事情がさほどにひどいものではなかった時期と比べても、

格段に食事は贅沢になっている今日この頃、そんな時代に「サプリ」と呼び名を変えて

補助食品が必要になるとは、「なにやってんだかなぁ、現代人…」てな気にもなってこようかと。


とまれ、先の容器をある物の入れ物として今でも使っている両親の

物持ちの良さに気付かされたわけでありますけれど、

そんなどうでもいいような話も交えて「此処彼処見聞控」を綴っていくことになりましょう。

2017年も引き続きご愛顧を賜れましたらと願う次第でございます。


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