連休ではありますが、家でのんびりでもしようものならうっかり昼寝でもしてしまい、
ドイツ帰りの時差ぼけにはまり込みそうでもありましたし、
どうやらこの連休では唯一の晴れ日らしかったりもしましたので、
誘いのあるままに出かけることに。
行き先は埼玉県の飯能というところ。
飯能といえば「もはや秩父 の手前で自然に囲まれた…」と思ってしまっていたところながら、
観光地と言っていい秩父に比べて、ここは(遠いけれども)東京への通勤者のいるであろう
住宅地だったのですなあ、飯能は。
で、その飯能での目的地ですけれど、 何せ誘われるままでしたので予備知識もないわけですが、
「生活の木 メディカルハーブガーデン 薬香草園」という施設でありました。
「生活の木」というお店は「ハーブとアロマテラピー専門店」として全国展開しているようですので、
おそらくご存知の方はよおくご存知なのでありましょう。
個人的にはちいとも聞き及んだことがなかったものですから、
「ほうほう」と思いながら少しばかりハーブのお勉強に及んだ…てな感じでありましたですよ。
店内に入るとやおら立ち上る「いかにもハーブな香り」にまずびっくり。
壁一面に飾られたラベンダーのドライフラワーが香気を放っておったのですなあ。
とまれ、建物を抜けた裏手に広がるハーブガーデンを覗きに行ってみることに。
当然に数多のハーブが植えられておりますですが、
どうしても知っている名前のものに目がいくわけでありまして。
上からペパーミント、スペアミント、そしてハッカといずれも「スーっとする系」ですけれど、
ほとんど違いは分かりませんなあ。
葉っぱに触れた指先を鼻に持って行くと、なるほどいずれもスーっとする。
うまくは言えませんが、ハッカがいちばん馴染む香りかなと。
ではありますが、ペパーミントやスペアミントはゴキブリが嫌うという特徴があるのだそうな。
夏の時期、素早い黒い影の横行に嫌な思いをするのであれば、そこらにスペアミントやら
ペパーミントを置いておくとよいのかもせひれませんですね。
ちなみに蚊の対策としてはレモングラスやハーブゼラニウム、
ダニにはエルダーやワームウッドなどが効果的であるそうな。
このあたりのことが少々の勉強成果ということになりましょうかね。
そして、ふと気づいてみればハーブと言われるものは「シソ科」の植物が多いなと。
「ハーブ」という響きからは妙におしゃれ感が漂うところながら、
要するに「紫蘇ね」と思えばとたんに敷居が低くなる気がしたものでありますよ。
が、シソ系ばかりではないのももちろんでありまして、
「これもハーブなの?」と思ったのがホップ。ビール造りに欠かせないものですな。
いわゆるハーブティーとしてホップを使うと、
不安や緊張が和らぐといった鎮静効果があるんだそうですね。
ビールになったときにもそうした効果が温存されているのかは分かりませんけれど、
昼食は併設のレストランでビールと共に(ドイツでの食習慣がまだ続いており、昼間から…)。
メニューは「ハーブチキンとマカのペペロンチーノ」というひと品ですが、
これまた後から気付けば「マカ」とやらはもしかして強壮剤的によく聞く例のあれ?かと。
その後、そうした効果が如実に出たかどうかかはともかくも、
ハーブを多用したであろうその味わいのほどは、これまでどこで食べたペペロンチーノとも
ひと味違うものでありましたですよ。
と、あとは売店を覗いてとなりますが、あまり縁のなさそうな商品が並ぶ中、
思い出したのがしばらく前に紀行番組で見たコルシカ島のこと。
ハーブで大層有名な島でもあるようで、
行ったとしたらコルシカ産のを何かしら買ってくるかもですが、
知っている人は知っているようにこのお店自体はあちらこちらにあるようですから、
とりあえずはハーブに関するいささかの理解と味わいを得て満足したのでありました。






