野田に出かけるにあたって、「はて、なんぞうまいものでもあるかいね?」と
野田市観光協会HPの「食べる・買う」というタブをクリックしてみれば、出てきたのは…。
各所の観光協会HPなどでこうしたページを見ると、たいていは
ご当地グルメ、B級グルメなんかの紹介とそれを食せるお店の紹介が出ているものですけれど、
野田で出てきたのは、せんべい、漬物、醤油…要するに土産物であったのですね。
こうなってきますと、もはや「昼飯はき当たりばったりでいいか」と思って出かけたわけでして。
ちょうどお昼どきというのが須賀神社
で猿田彦像や富士塚を見た頃合いだったですが、
その須賀神社のすぐお隣にあるお店でこういうお知らせを見かけました。
「はて、ハングラとは何ぞ?」
後になって検索したところ、「ハングラ」で食べ物はヒットしませんでしたので、
おそらくは「ハングラ」なるものが一般的に通用している料理名ではないと言えましょうか。
要するに知らなくても仕方が無いのではなかろうかと。
ともかく、興味本位でこのお店「レストランVERY」とやらに入ってみることにしたのですよ。
「野田らしい」とか言うことのないいわゆる洋食屋さんでして、
旅人気分でいるからそんなことを思うものの、
地元の人にはアメリカンな雰囲気のカジュアル、フレンドリーな雰囲気のお店となりましょうか。
で、「アメリカン・グラフィティ」の雰囲気でオーダーをとりに来て
(もちろんローラースケートは履いてませんが)「今日の日替わりは『ハングラ』です!」と。
すかさず「そは何ぞ?」と尋ねたわけですが、端折って出てきた料理そのものをご覧くださいまし。
グラタンにハンバーグが入っているハンバーグ・グラタン、略して「ハングラ」。
まあ、蓋を開けてみれば「なあんだ」ですが、おいしいいただいたので、
それはそれでなんですけれど。
しかしまあ、営業努力が感じられるのは、この日替わり一品にライス、スープ、サラダ、
そしてドリンクが付いて850円というのは、東京から離れた感ありですなあ。
たまたま入った日がこのお店の「ハンバーグの日」ということになっており、
ハンバーグをオーダー(日替わりランチでも可と!)すると、
プチ・デザートが付いてくる…ということで、かなりお徳感のあるランチでありましたよ。
というわけで食事は済ませましたですが、
その場で食する代わりに(観光協会HPの薦めに従って)野田らしい土産を購入するかと。
推奨品としてはせんべい、漬物、醤油といったあたりが挙がっていましたけれど、
醤油はすでに「御用蔵醤油」を調達済みで、漬物は(恥ずかしながら)苦手であるものでから、
必然的に「せんべい」ということに。
実際、流山街道沿いに歩いてくる中でも、せんべい屋さんは何軒も見かけましたし、
やはり「野田せんべい」はそれなりの由緒があったりするのかもですね。
基本的には米と醤油で作るせんべいですから、醤油の町ならではという自負もありましょうし。
ちょうどランチを食したレストランから通りを隔てた向かい側に
立派な店舗を構えたせんべい屋さんが見えたのは、これも縁ですな。
数あるせんべい屋さんの中で、偶然に買いに入ったのが「大川や」でありました。
種類がいろいろあって「利根川」とか「江戸川」とかいう名前のついたものは
いかにもな土産になりそうですが、例によって珍しいものの方に目が向いてしまい…。
購入したのはこの2種類でして、袋ものの「ふくれっつら」はその名のとおりに
丸く平たく形のそろったせんべいではなくして、一枚一枚それぞれに個性的な膨れがあるもの。
食するときには、この膨れて薄くなった部分が「ぱりっ!」と実にいい感じ。
おいしさを音で後押しして、濃からず薄からずの味は飽きがこない。
珍しさ狙い故に後から「外した…」感を抱くことしばしながら、今回は正解でありました。
も一つの「だいハード」は単に名前で笑えるものだからというだけですが。
ということで、ハンバーグとせんべいのお話、
これが野田のグルメにまつわる話と言ってよいのかどうかと思ったものですから、
タイトルに「?」を付けておいたのでありますよ(笑)。