ライン・マイン紀行 を書いている中では、
ときどきドイツ語ではああいう、こういうてなことに触れたりしとしておりますので、
うっかりすると「この人、ドイツ語ができる?」といった誤解が生ずるやも知れず。


長らくご覧いただいている方には繰り返しになることですけれど、
実のところドイツ語とは大学のときの第二外国語で選択したというだけの付き合いに過ぎず、
多少その後もNHKラジオなんかの語学講座に中途半端なお世話になっただけなのでして。


ですから、語彙はもちろん、文法的なあたりもうろ覚えの域を出ることがないわけながら、
この夏にドイツへ行く直前に無料の語学学習アプリ「Duolingo」というものがあることを紹介され、
せっせとドイツ語に取り組んで出かけていったのでありました。


まあ、付け焼刃的な学習がそうそう功を奏すまでに至るはずもなく帰ってきたですが、
戻ってきてからも「Duolingo」に取り組むことが日課然となって、
このほどひと通りの課程を修了するに至りました。


そして、引き続き表示される「Weakest Words」を反復練習したりする毎日となった今日この頃、
今度はまた別の無料語学学習アプリを紹介され、これにも手を出し始めたところなのですね。
「memrise」というものであります。


「Duolingo」にしても「memrise」にしても、ゲーム感覚と言いますか、
ついつい手が空くと続きをやってしまったりするのですなあ。

特に後者の方は正答するに従ってどんどんポイントが増えていき、
まさに今、世界中で「memrise」のドイツ語に取り組んでいるであろう人たちと
ポイントを競い合うような疑似体験にもなるという。


一週ごとにクリアされるらしき週間ランキングを見ますと、
全世界でこのドイツ語課題に取り組んでいる人たちがおよそ12万人ほどいるようす。


その中には登録はしたものの、三日坊主に陥るような人たちも数知れずいることでしょうが、
コンスタントに取り組んでいる人がいるのもランキングをみれば明らか。

そんなランキングを目の当たりにすると闘争心(?)が煽られるのか、
ついつい次の課題、次の課題と続けてしまうあたり、やっぱりゲームに近いような。


おかげで、先週、今週とランキング100位以内に定着しようなどと目論んでしまい、
12万人中の100位以内ですから、結果的に暇さえあれば「memrise」をやってるかのよう。
(アメブロで100位以内にランクされるよりは断然可能性は高いですが…)。


しかしまあ、こんなふうな取り組みが
果たしてどれほどのドイツ語力向上に繋がるかは不明ながら、
全く役に立たないということは無かろうとは思いますですね。

先に「動きのカガク」展@21_21Design Sight を見た折に、
「その頃、こんな展覧会があれば…」てなことを書きましたけれど、
昔々まさに学校で英語やらドイツ語やらの学習に向き合わねばならなかった頃、
こんな教材があったらばどうであったろう?てなことを思ってしまったり。


一方で、現在進行形で開発が進んでいくであろう「翻訳ソフト」の類いは
音声でのインプットもたちどころに翻訳されるてなことになっていくのかも。
(Googleの翻訳機能を見る限りでは、道は険しいような・・・)


となると、それを待っているだけの人生の余裕がなさそうな向きとしては
今さらながら「Duolingo」や「memrise」、おそらくは他にももっとあるのでしょうけれど、
そうしたソフトを利用して果てしの無い?語学学習の道を進むしかないのでありましょうね。


ところで、せっせとドイツ語に取り組んでいてふと思うのですが、
「もしかして英語は簡単なのではないのか」ということ。


英語には男性名詞、女性名詞、中性名詞なんつものはありませんし、
名詞の性に応じた定冠詞や形容詞の語尾変化もない。
親称と敬称の区別もなく、主語に対する動詞の語尾変化も最小限ですし。


ところがその英語でさえ、中途半端以前の状態にあるということは
他の言語の道はさらに険しいとも言えるのかどうか…。


とまれ、差し当たりゲーム感覚の面白さでやっているうちが華なのよ、
おそらくそのうち飽きてしまうことでしょう…ではありますけれど。


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