ふと気付けば「おや、あんなところに彼岸花?!」と思ったり、
時季的に標準なのかは分かりませんがすでにぼたぼたと銀杏が落ちているところもあったり、
季節は確実に移り変わる兆しを見せている。秋の到来ですね。
自転車で遠からぬところにある昭和記念公園でも「コスモスまつり」が9月12日から始まっている由。
これまでは遅くに出かけて、萎れかけたところばかり見て来ましたので、
早めに「どれどれ」と出かけてみたのでありますよ。
これは園内の「花の丘」と名付けられた斜面。
最盛期には一面、花で埋まる場所ですけれど、早めはいいですが、早すぎた…かなと。
こちらはちと場所を変えて「みんなの原っぱ」というところに造られた花畑のようす。
「花の丘」よりはたくさん咲いているように見えますけれど、
遠目で見るより接近した方が花だらけに見える…。
違いといえばそれだけで、見ごろは今しばらく先かなと。
そうではあっても、小ぶりのバズーカ砲のようなレンズを搭載したカメラを持った方々が
出没しているのは例によって…でありますなあ。
そんなすごい機材を使っている方々に限って、
花咲く景色を切り取るよりも一輪の花への接写を試みるのはどうしたことか。
生物学、植物学への興味をお持ちの方々なのでしょうか…。
そこまでの接写ではありませんが、引きで撮ると見栄えがしないようですので、
ちと近づいてみるとこんなのが撮れますね(といって、また携帯電話のカメラですが)。
タイトル「熊蜂の奮闘」。
タイトル「てんとう虫のひなたぼっこ」。
タイトル「孤高の人」。
タイトル「天までとどけ」。
いやあ、近寄ったり離れたり、しゃがんだり、上からの覗きこんだりとあれこれしてみましたが、
「これよ、これ!」という構図には至りませんですなあ。
写真の難しいところでありますね。
コスモスと言いますと、小学生の頃でしたか、どうした経路だか忘れたものの種を入手し、
栽培実験の類ですかね、蒔いてみるとすくすく育ち、見事に花を咲かせました。
そこで非常に気を良くしておったのですが、
よくよくみると茎の部分にびっしりとアブラムシがたかっておるではありませんか。
(くろぐろしたのではありませんですよ)
これに「うげげ!」と思ったものですから、その後コスモスには敬して近づかず(笑)。
ですが、植物の茎から汁を吸うアブラムシはアリが大好物の分泌物を出し、
アリはそれ欲しさにアブラムシを天敵から守ってやるという共生関係にあるという。
そして、その天敵というのが第一にてんとう虫であったということを思い出してみれば、
先程の写真に写るてんとう虫はひなたぼっこどころか、虎視眈眈とアブラムシを狙っていたのかも…。
もしかすると、小学生の頃の栽培実験の眼目は単にコスモスの花を咲かすんでなくて、
そうした生物どうしの関わりの探究だったのやもしれませんですなあ。
その学習があったからでしょうか、いつぞやの夏休みの宿題の自由課題に
「昆虫大戦争」なる絵物語(といってもB5だかA4だかくらいの大きさの紙1枚ですが)を
出したんだっけ、ということも唐突にフラッシュバックしてきましたですよ。
てんとう虫VSアリ・アブラムシ連合軍の壮絶な戦いだったはず…。
とまれ、いささか早すぎた感のあるコスモス詣は期せずして、
小学生のころの夏休みを思い出させることになったのでありました。
ま、夏は終わりですね…。






