さて「両毛ガーデン紀行」なる看板に適うもうひとつの目的地へと向かうことに。
「あしかがフラワーパーク」であります。


あしかがフラワーパーク・リーフレットの藤


このリーフレットのカバーでも分かりますように、
ここの目玉は何と言っても藤…なのですが、すでにシーズンは終わっており、
藤棚はすっかり祭りのあと状態になっておりました。


藤の花はシーズン終了@足利フラワーパーク

とはいえ、藤の花だけでは季節営業になってしまいますから、
それなりに色とりどりの花が見られるようにちゃんと仕込んであるわけですね。


藤は終わるも園内は…

奥の藤棚はすっかり新緑の体ですけれど、手前では花々の咲き競っている。
ということですので、ここでまたひとしきり園内で見られる花々のようすなどを
ご覧いただければと思うところでありますよ。








…と、このように花の写真を並べていきますと、

ザ・トレジャーガーデン館林 」と何が違うの?てなふうになってきますですが、

園内をめぐり歩いてじわじわと分かってくることがあるのですね。


トレジャーガーデンはその名の通りに手を掛けた庭の姿であって、

こちらフラワーパークは植物園に近いのだなぁということに。


植物園でも四季折々の花々が咲き、シーズンごとに綺麗だな、素敵だなと思うところながら、

区画は品種ごとに整理され、きちんとその名を記した小さな看板が見えるように置かれて

整然としている。


クローズアップした花そのものには文句がつけようもないわけですが、

全体像として見た場合には必ずしも面白いものではないですね。

必ずしも全体の見場でレイアウトしてあるわけもありませんし。



ところどころに寄せ植えコーナーみたいなのもありますけれど、

それはその場だけであって、全体のコーディネートが考えられているのでもない。

例えばですが、東京で言えば神代植物公園を思い描いてみると分かりやすいのではないかと。


これに対して、庭はと言えば、全体をまとまりのあるコンセプトのもとにこうしたい、

こう見せたいというものに仕立てるところにこそ意味がありましょうから、

植物園の見てくれとは自ずと異なることになってきますですね。


こうした比較においては(多分に個人的な印象でもありますが)、

トレジャーガーデンを先に見てしまったがために、

いささかフラワーパークに分の悪いことになってしまったようです。


もしストレートにこちらへ来ていたとしたら、

来園者の中からもれていた、園内のバラを眺めやって「これはすごい!」という感想を

共有できていたのかもしれないなぁとは思いますけれど。


繰り返しになりますが、ひとつひとつの花には何の責任もないわけでので、

花を愛でる、その愛で方の問題ということにもなりましょうかね…。