またまた雪絡みの話 で申し訳ないところですが、
朝飯を食しておって、「!」とやおら思い出すことがあったものですから。
♪雪がしんしん降る朝は
心ほのぼのお味噌汁
懐かしいふるさとの味
あ~あ越中 日本海味噌
昔のCMソングでありますけれど、
こういうのは一度思い出すと、ついつい口をついて出てしまったり。
子どもの頃に「あ~あ、越中」のところを「あ~あ、エッチぃ」とかいう
今となってはばかばかしい替え歌にして友だちと騒いだりしたものでして。
ですが、思い浮かぶままに引用してしまってから、
「はて、果たしてこれで本当にあっているのだろうか…?」と思い、
検索してみたですよ。
すると、日本海味噌醤油株式会社のHPに
「雪ちゃんのCMソング」としてフルコーラスが掲載されとりました。
そして、どうやら正式には「雪がしんしん降る朝は」と「心ほのぼのお味噌汁」の間に
「剣・立山・黒部は寒く」と「雪ちゃんの便りはこうじみそ」という2フレーズが入るらしい。
「そんなの、入ってたかなぁ」というのが正直な印象なのですけれど、
「剣・立山~」が入っている方でも「おや?歌えるぞ」と気がついたところをみると、
たぶんCMソングとして進化を遂げたのが今の形なのではないかと思いますですね。
かつて宮崎美子 さんがジーパンを脱ぐシーンで有名になった
ミノルタX-7(ちなみにカメラです)のCMソングも、もとは
「♪いまのきみはピカピカに光ってぇ~」しかなかったのが、
話題になるといつの間にか、いかにも「歌」然とした歌詞がつけられたりしましたしね。
ところで、日本海味噌のCMを思い出したところで、
例によってしょうもないものをぎっしり詰め込んでいる記憶の引き出しから
あれやこれやが飛び出してきてしまいました。
♪しゅっしゅぽっぽ、しゅっしゅぽっぽ、しゅっしゅぽっぽぉ~、
しんしゅういち、しんしゅういち、おみおつけ!
…という神州一味噌のCMソングとか…
(子どもの頃は信州一だと思ってました)
♪まるこめ、まるこめ、まるこめ、まるこめ、まるこぉめ、みそ!
…というマルコメ味噌のCMとか…
♪おみそなぁら、はっなまるき!
…というハナマルキのCMとか、
味噌繋がりで次々と思い浮かんでしまうのですね。
と、ここで思いついたことはですね、
こうしたCMは所謂「なつかCM」という部類に入り込んでいるのか、
最近とんと見かけんなぁということ(よおく、TVを見てるとやってるのかもですが)。
例に挙げたおみそ屋さんは紆余曲折あって実は潰れてしまった…てなことでもなさそうですし、
神州一味噌の製造元である宮坂醸造株式会社は元々諏訪 の造り酒屋であって、
地酒が流行り出して以降は「真澄」のブランドネームの方が知名度を得ているのではという
変化はあるにしも、それぞれに企業としては頑張っておられるようす。
ですが、かつて子どもがCMソングを替え歌にして遊んだりするように
かなり目につくものだった味噌のCMを目にしなくなったのは何故なんでしょうね…。
食文化の多様化で、昔ほどに味噌の消費量は多くはなくなったようにも想像しますけれど、
それにしても需要がなくなったわけではありませんし、また競合がなくなったわけでもない。
でも、CMはない…。
やおら極論ですが、もしかするとCMはなくていいものなのかもしれないなと思ったり。
CMが文化を作るといったような側面がないではないですが、
これはCM本来の機能ではないですし。
よく言われるようにCMというか、広告と大きく言ってしまいますが、
広告費ほど費用対効果が測りにくいものはないと思われる中で、
広告をうたねば!CMを出さねば!露出せねば!という切迫感(?)のもとに
相当に巨額の費用(違うことにいくらでも使えるお金)が動いている。
これもまた、虚業に近いのかもしれんなぁ…と思ってしまいましたですよ。
広告は文化人的な人たちがたくさん絡む世界になっていて、
あれこれ語る方もおられましょうけれど、
文化の創造なら他のやり方でもできるでしょうし。
おみそ屋さんのCMを余り目にしないというtことから、
ずいぶんと風呂敷を広げた話になってしまいましたですが、
一斉に「広告、やぁめた!」となったら、どうなりましょうかね…。
(あ、民放が潰れてしまうか?ま、ほとんど見てないですが)