諏訪湖 の湖水を目の前にした市街からは北東方向になりますか、
じわじわと高度を上げていきますとやがて霧ヶ峰高原に出るのでして、
草原ならではの夏はハイキング、冬はスキーに打ってつけの場所でありますね。


されど11月ともなると霧ヶ峰らしさを楽しむというには中途半端ではないかと。
夏場であれば、こうした湿原もきらきら輝く潤いに溢れ、
それこそさまざまな植物が見られるところながら、枯淡の境地に達してます。


強清水水源地 湿原植物園


もちろん木立は紅葉の季節なのですが、
目にも彩な光景はも少し後で登場しますので、もそっと進んでいきますと
ほどなく美ヶ原方面から南下してきたビーナスラインに合流となります。


ビーナスライン


「ビーナスライン」というこそばゆい(?)ネーミングの謂われのほどはともかく、
ここから車山高原を抜けて白樺湖に下っていくまでに広がる景色は見ものでありますねえ。


草原の中にも色づいた木立が見られ、しかもかなり大きなパノラマが展開するという。

まあ、こうした場合にはとやかく言うよりも写真の一枚の方がよほど雄弁とは思うところながら、
例によって携帯電話のおまけカメラで何の工夫も無しに撮ったところで、
実際に見えた紅葉と遠望との再現には程遠いですので(と、毎度毎度のエクスキューズ…)、

ここでは一枚だけ。


木曽御嶽山遠望@ビーナスライン


中央遠くに何とか平たい台形をした山が見えましょうか。
木曽の御嶽山でありまして、ここまで見えるということは当然にして
北アルプス、中央アルプス、南アルプス、そして富士山、八ヶ岳と一望でありますよ。


という絶景を見やりながら、ビーナスラインは白樺湖へと下っていくのですね。
湖畔でひと休みして、今通り抜けてきた辺りを振り返るとこんな具合。


白樺湖から望む車山


湖畔の紅葉も見事なものでありましたが、

しかしまあ紅葉を写すのは難しいものなのですなぁ。
で、分かりやすく白樺の木を入れてみました(笑)。


この白樺湖にはカヌー・スクールがあるようなので、
個人的にはお試しコースあたりをやってみたかったんですが、
冷風が湖面を渡る時節柄、同行者一同から敢え無く却下をくらってしまい、
こうした点でもやはり夏場に来るべきでもあろうかと思ったりもしましたです。


ところで、道はその後白樺湖を巻くように南東に進路を変え、
八子ヶ峰と蓼科山の間を抜けながらすずらん峠へと登っていきますが、
この辺りはあまり展望はきかなかったような。


で、すずらん峠を越えるとエリア的には蓼科ということになりますですね。
不思議なことにと言ったらいいのかどうかですが、蓼科に入ったとたんに
別荘地と思しきエリアが続くのですよね。

中には「まだ売ってますよ」的な案内もありましたし。


と、こうした別荘地の中をずんずんと下っていき、
だんだんと賑やかになってきたところで観光地・蓼科の中心と思われる蓼科湖に到着。


蓼科湖之碑


ここでも紅葉は見事なものでしたけれど、
あいにくとどんよりも曇ってきてしまい、いま一つパッとしない状況に。


ですが、ちらほらと白鳥型の足漕ぎボートが見てとれるあたり、
いかにも観光地然としているではありませんか。

(本来的には農業用のため池ということですけれど)


蓼科湖に白鳥は泳ぐ…?

ビーナスライン自体はさらに続いて、
JR茅野駅や中央道諏訪インターへと繋がっていくわけですが、
やはりハイライトは眺望に開けた霧ヶ峰から白樺湖までということになりましょうか。
もっとも霧ヶ峰から北へ美ヶ原方面へ抜ける道は今回通っていませんので、何とも言えませんが。