伊香保の温泉街 からすれば「おもちゃと人形 自動車博物館 」は

すでにずいぶんと山を下ったところにありましたけれど、
さらに下ってついに平坦地、渋川の市街地に入ってきました。


実は、この旅の前日でしたか、

渋川駅からほど近いところで発砲事件があったということで(宿のローカルニュースを見ました)、
何だか物騒な町だのぅ…と思われたことから、そそくさと帰途につこうかとも思ったですが、
まあついでだからと立ち寄ったのが日本シャンソン館でありました。


日本シャンソン館@群馬県渋川市


JR上越線の列車からも見えるような線路に近接したところに

実に唐突に洋風な一角が出現するわけで、
シャンソン大好きな人にはとっても興味あるところでしょうし、

フランス大好きの方にもそれなりに。


著名なシャンソン歌手の名前くらいはいくらか知ってはいたものの、
どちらかというとシャンソンの持つダークな面(?)にまでは個人的に踏み込んでおらず、
せいぜいダニエル・ビダルの明るいお日さまの下のようなシャンソンくらいしか

(もはやフレンチ・ポップスというべきか)
聴いてないものですから、予備知識不足であったかなという気がしましたですよ。


エディット・ピアフはじめ、往年の名歌手たちの歌声を試聴できるコーナーがありますので、
時間が許せばここでたぁっぷりシャンソンのシャワーを浴びてみれば、
また新たな興味をくすぐられるところだったかもとは思いましたが。


ところで、フランス絡みという点でもうひとつ。
申し遅れましたが(別に宣言することもないのですが)こたびは車に便乗で出かけたのでして、
帰路の関越自動車道でコーヒーブレイクをとった寄居のパーキングエリアのことであります。


関越自動車道 寄居PA(上り)


ちょっと、この感じには「え?ここ、どこ?」といった気が。
よくよく見れば空を跨ぐ送電線といかにもな大型自販機で、
日本だということは分かりますけれど。
それにしても、こんなものも。


関越自動車道 寄居PA(上り)の案内板


この際ですから、下の方に見える「喫煙所」「お手洗い」との表記に目をつぶっていただきますと、
案内板はみぃんなフランス語なのでありますねえ。
そして、上から2番目の矢印をご覧いただくと「Cafe Saint-Exupery」という文字が見えます。


「カフェ・サンテグジュペリ」とは…と思っておりますと、なんとまあ、

ここの正式名称(?)は「寄居 星の王子さまPA」というらしい(上り線だけのようです)。
高速道路のSA、PAもあれこれの工夫をしてるやには聞いておりましたけれど、

こういう施設もあるんですなぁ。
もっとも、寄居と「星の王子さま」との関わりは全くもって不明ですが…。


ま、長々続いてしまった「伊香保榛名紀行」でありますが、

最後になって妙にフランス付いたことになりました。
いやはや、最後の最後まであれこれ思いを巡らせてしまうようなものに

そこかしこで出会うのが旅でありまして、
東京からともすれば日帰りできてしまう温泉に行ったというだけでありますのに、
そこにはたくさんの面白いもの、興味深いものがありましたですよ。
旅はやめられませんですなぁ。


ラベンダー@寄居 星の王子さまPA