GW期間を丸々ひきこもり状態でカセットテープのデータ化に費やしてなお、
相変わらず地道な作業に取り組む日々が続いておりまして。


どうしてこんなに長くかかるのか…とは言っても詮無い話でありまして、
CDをPCに取り込むリッピングであれば、1枚あたり70分余りの音楽が収録されていても
デジタル・データを(ファイル形式の変換はあるにせよ)デジタル・データで読み込みますから、
PCのディスク・ドライブが「うぃ~~ん!」と唸りつつもせいぜい5分もかからず一丁上がり!


これに対して、カセットテープに記録されているのはアナログ信号ですので、
これをPCで読み取れるデジタル信号のファイルに変換することが必要になりますが、
この変換というのがリアルタイムで進行するのですよね。


つまり60分のテープをデジタル・データとして取り込むには、

そのまんま60分が必要になるという。90分テープであれば、まんま90分。


70分収録のCDのリッピングに5分だとして、70分のアナログ・データを変換しているうちに、
CD14枚分を取り込んでしまえるという計算になりますですね。
いやはや、つくづく気長な作業を始めてしまったものだなと。


ですが、テープ一本ずつの取り込みが終わって廃棄用のレジ袋には放り込んでいくときに
ついついカセットテープそのものを見つめて「お世話になったぁ…」などと感慨に耽ってしまったりもしますですねえ。


「さらば!カセットテープ」と言っている以上、これが今生の別れとなるものですから、
ここにあらためて感謝の意を込めて、その遺影(?)を掲げておきたいと思うのでありますよ。


さらば!カセットテープ


「カセットテープはTDK!」

(これを読んだだけでメロディに乗せてしまう方は近い世代かも?)と言うくらいですから、

やっぱり最もお世話になったのがTDK(東京電気化学工業株式会社、現TDK株式会社)でしょうか。


デザインが古いものから新しいものまで並べてみましたが、

最も馴染みのあるのは一番古いタイプですかねぇ。


TDKの他にも、マクセルやソニー、富士フィルム、DENONといったあたりが顔を覗かせていますけれど、
はてご覧の皆様にも、懐かしのデザインのカセットテープがおありでしょうか。見ただけで
「ああ、このテープには失恋の傷を癒す曲が入っていて、擦り切れるほど聴いたっけ」
という思い出が甦るような…って、自分のことを三人称で語るな、ですかね…(?)