旅人と一億の病
作業所所長「この日本には特殊な病気の人たちが増えている。俺たちが居場所を作ってあげないと」知的障害者「僕にできることなんて少ないからしょうがないよね」アスペルガー「う~ん、俺って特殊なのかなぁ…?」ADHD「なにそれめんどくさい…私には無理だよ」旅人「誰が特殊?みんなトラウマがある場面で苦しんでる。自分に出来ることをやれるように、解放しないと」定型発達症候群「おかしいことを言うなぁ。彼らが特殊じゃないって言うのかい?」旅人「おかしくないさ。今は教育の環境が整ってない。けど、国や社会より先ず人が変わることだ」HSP「共感する!私も生きづらくて、でも私みたいな存在って変?」旅人「あなたは優しい。でも一人じゃない。本当はみんな繊細だ。あなたもよく今日まで自分を曲げなかった」AC「俺はどうやって自立したらいいのかな。一人で生きるなんて無理だよね?」毒親「私、一生懸命やったつもりだった。どこが間違ってたのか教えてほしい!」旅人「親・学校・医者・宗教…自分の中にある妄信を一つ一つ殺して、自由な頭で考えるんだよ」カサンドラ「癒されない。誰も私の言うことなんて聞いてくれなかった」複雑性PTSD「俺にはもう何もできない。一生このままなのか?助けてくれよ」旅人「今溜まってる物はここで吐き出してよ。俺が聞く。未来や過去なんて考えないで、今を生きよう」教育者「俺たちが現場でできることなんて限られてるよなぁ」カウンセラー「自分がやってる仕事が正しいのかどうか、疑問に思う」旅人「一人一人をもっと信頼してあげて。人として向き合ってあげると良いんですよ」医者「私たちには、この問題は大きすぎる」旅人「苦労はわかります。でも、持ち場にこだわらなければ、出来ることはまだまだありますよ」宗教指導者「私たち指導者が、障害者についてわかってないって言うんですか?」旅人「あなた自身が障害者なら人を傷つけなかった。今『指導者』と自分で言っているのが間違いだ」うつ病患者「あなただったら、この国をどう変えて、どう導いてくれますか?」旅人「どうも変えないよ。ただ、自分の信念に従って生きる。何が善で何が悪かは基準にならない。みんなもそうしてほしい」サラリーマン「あなたはどうやって旅をしているの?俺には真似出来ない」旅人「あなたも毎日少しずつ旅をすればいい。その一歩一歩がやがて大きな旅になるはずだよ」新人出家者「これからどう生きればいいか教えてください」旅人「じゃあ、俺の友達を紹介するよ」ヨガ行者「暴れ馬を馴らすには、くびきが必要なんですよ。愛を持って自分と接してあげてください」高IQ者「どんな小さなことでも得意なことを見つけるといい。それに集中すれば脳は成長します」修行僧「無意識的に何かに囚われていると疲労する。意識して、無関係なことは断ち切るんです」脳科学者「脳が成長すれば、今みんなが困ってる事は必ず解決します。歩きやすい靴で歩くのは脳に良いです」