「新型コロナ 最多77人の北海道…推計感染者940人」という記事を読んで | KMMのブログ

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人口700人程の村にある僻地診療所での勤務が終わり、現在は大学病院で勤務しています。
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私は自治医科大学を卒業し、現在人口700人ほどの村にある診療所で、村唯一の医師として勤務しています。

 

連日新型コロナウイルスの話題が世間を賑わせていますが、今日Yahooニュースでこんな記事を読みました。
 

"新型コロナ"最多77人の北海道…推計感染者940人「軽症で若年層に広がっている」 政府の専門家会議

 

新型コロナウイルスの感染拡大を受け3月2日、東京・厚労省で開催された政府の専門家会議が開かれ、道内感染者は推計940人に上るとの考えが示されました。

 メンバーの一人、北大医学研究院(理論疫学)の西浦博教授が2月25日の時点の調査で940人に上る試算を示し、「(公表されている)道内感染者は77人だが、推計と10倍のひらきがあり、軽症で若年層に広がっているのでなければ整合性がつかない」と述べました。
 
という内容の記事ですが……
 
衝撃的すぎて、びっくりしました。
 
政府より公表されている数と、実際に新型コロナウイルスに罹患してる患者の数にはかなりの乖離があるとは思っていましたが、77人→940人、これほどの差になるとはさすがに思っていませんでした。(あくまで推計の患者数ではありますが)
 
今の日本では新型コロナウイルスのPCR検査を受けるハードルが高すぎて、実際に陽性の人が、ちゃんと陽性であると診断される、このことが非常に難しくなっているというのは事実としてあると思います。
 
発熱が続き、肺炎を合併し、入院が必要な状態である、そのレベルでないと、新型コロナウイルスの検査もしてもらえない、そういったニュースもよく目にします。
 
今の新型コロナウイルスの検査基準を、仮にインフルエンザに当てはめた場合で考えてみると
 
おそらく多くの方は、もしインフルエンザに罹患していても、インフルエンザの検査もしてもらえず、一週間くらいで自然と治ってしまう、そういった経過をたどると思います。
 
そしてごく一部の方が、重症化し、ようやくインフルエンザの検査対象になる
 
そういったイメージで考えると、確かに10倍以上の乖離がでても、おかしくないなぁという気がするのです。
 
この試算も、岩田教授の告発と同じように、根拠のないデタラメだと、政府に揉み消されるような気もしますが、ただ私としてはこっちの試算の方が信憑性があるなぁと感じています。
 
もし検査対象を、インフルエンザ並みに広げたりしたら、それこそ数千人っていう感染者が明らかになるのではないかと、そんな気がするのです。(あくまで私の勝手な推察ですが)
 
東京オリンピックのこともあるので、日本政府は感染者を出来るだけ少なく見せたい、そういった気持ちもあるんだとは思いますが……
 
今後新型コロナウイルスはどうなっていくのでしょうね?
 
政府はこの二週間が山場と言っていますが、それもどこまで信憑性があるのやら…
 
そう感じてしまう今日この頃です。
 
ではでは