笠井アナの悪性リンパ腫について思うこと | KMMのブログ

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人口700人程の村にある僻地診療所での勤務が終わり、現在は大学病院で勤務しています。
診療を通じてたことや、個人的に気になったことなど適宜書いていこうと思います。

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私は自治医科大学を卒業し、現在人口700人ほどの村にある診療所で、村唯一の医師として勤務しています。

 
先日、アナウンサーの笠井信輔さんが悪性リンパ腫を患っていることを公表されました。
 
大好きなアナウンサーの方なので、本当早く元気になって帰ってきて欲しいです。
 
悪性リンパ腫の中での分類でいうと、笠井アナはびまん性大細胞型B細胞性リンパ腫のようです。
 
悪性リンパ腫や、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫について簡単に説明すると、
 
悪性リンパ腫とは、リンパ球という白血球の一種が「がん」化しておこる 病気です。リンパ腫にはホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫がありますが、日本では95%程が非ホジキンリンパ腫と言われています。そして、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫は、リンパ球の中のB細胞から発生する非ホジキンリンパ腫で、月単位で病気が進行する「中悪性度」に分類されるリンパ腫で、わが国の非ホジキンリンパ腫の30~40%を占めており、最も発生頻度の高い病型です。
 
多くの場合無症状ですが、全身のあらゆる臓器から発生するため、症状がある場合は病変がある部位によってその症状は異なります。典型的な症状は、発熱、寝汗、体重減少などになりますが、胃に生じれば胃潰瘍になったり、脳に生じれば麻痺や感覚障害などを伴います。
 
分子標的治療と化学療法を組み合わせたR-CHOP(リツキシマブ - シクロフォスファミド+ドキソルビシン+ビンクリスチン+プレドニゾロン)と呼ばれる治療が、標準的な治療法になります。
 
難しい説明になってしまいましたね。(すいません・・・)
ちなみに専門の診療科は血液内科になります。
 
とりあえず今は治療に専念してゆっくり休んで欲しいと思います。
 
そして治療がよく効いてくれて、また元気な姿を見せてくれること、心より願っています。
 
ではでは