「看護師が明かす、あなたが医師にすべき質問7つ」という記事を読んで Part2 | KMMのブログ

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人口700人程の村にある僻地診療所での勤務が終わり、現在は大学病院で勤務しています。
診療を通じてたことや、個人的に気になったことなど適宜書いていこうと思います。

お訪ねいただきありがとうございます。

 

 
私は自治医科大学を卒業し、現在人口700人ほどの村にある診療所で、村唯一の医師として勤務しています。
 
今回も前回に続き、

 

看護師が明かす、あなたが医師にすべき質問7つ

 
という記事に関して、私なりの意見を書いていこうと思います。
 
 
まず最初に、記事で書かれていた「あなたが医師にすべき7つの質問」は以下になります。
 
質問その1「なぜですか?」
質問その2「他の治療法はありますか?」
質問その3「セカンドオピニオンが欲しいので、私の診療記録をいただけますか?」
質問その4「少しの間、こちらを向いて私の話を聞いてもらえますか?」
質問その5「ここはティーチング・ホスピタル(研修医が研修を行う病院)ですか?」
質問その6「治療方針について、希望を言ってもいいですか?」
質問その7「次回の予約をしたほうがいいですか?」
 
 
前回の記事で1つ目と2つ目に関して思うことを書いていったので、今回は3つ目以降を書いていこうと思います。
 
3つ目「セカンドオピニオンが欲しいので、私の診療記録をいただけますか?」
 
他の医師の意見を聞きたいと思うのは当然のことですし、セカンドオピニオンは患者さんの持つ権利だと思うので、これは当然、主張していいことだと私は思ってます。
多くの医者は患者さんが納得してくれること、これが一番大事だと思っています。
なのでセカンドオピニオンと言って嫌がったりはしないと思います。
ただ中にはセカンドオピニオンって言うと不機嫌になる医者がいるのも事実ですし、患者さんとしても気を遣って、なかなか言いだしにくいのも事実かもしれません。
もし知り合いに医者がいれば、検査データをもらって、その医者に相談してみる、これも一つの方法かもしれません。
 
 
4つ目「少しの間、こちらを向いて私の話を聞いてもらえますか?」
 
これを言われたら、「すいません、気を付けます」としか言えないですね。
実際、医者が電子カルテの方ばかり見てるってのは事実だと思いますし、反省しなきゃいけないと思ってます。(もちろん私を含めてですが)
ただ言い方がきついと、医者との関係性が悪くなりかねないので、もし言うにしても、言い方には工夫をした方がいいとは思います。
 
 
5つ目「ここはティーチング・ホスピタル(研修医が研修を行う病院)ですか?」
 
これは言わない方がいいと思います。
ティーチングホスピタルかどうか気になるんだったら、自分でインターネットで調べてくるなり、受付や総合案内で聞いてから診察室に入って来るべきって多くの医者は思うと思います。
仮にティーチングホスピタルでなくても腕のいい医者はたくさんいますし、ティーチングホスピタルの方が若手で経験の浅い医者を多く抱えているっていうのも事実です。
ティーチングホスピタルかどうか?ではなく、診察してもらう医者がいい医者であるかどうか?
それの方がずっと大切なのかなぁとは思います。
 
6つ目「治療方針について、希望を言ってもいいですか」
 
これは言うべきことだと思います。
医者としても言ってくれた方がありがたいですし、遠慮する必要はないと思います。
 
7つ目「次回の予約をしたほうがいいですか」
 
これは質問の意図がよくわからないですね。
医者が必要と思えば、次回の予約の話をするだろうし、次回予約の必要がないと思えば、「また何かあったら来てください」みたいな言い方をするだろし。
もし医者が次回予約取ろうとしてるところで、「次回の予約をした方がいいですか?」って言われたら、「もう診察には来たくないのかな?」って医者側は思うと思います。
あえて言う必要のない質問かと私は思います。
 
 
断っておくと、この記事はアメリカの記事を日本語に翻訳したものみたいなので、アメリカ人の価値観であったり、医療システムがベースとなっている質問です。
なので日本人の感覚とはちょっと違うのかもしれません。
 
ただ7つ中、医師の私からみて
した方がいい質問  3つ(質問2と3と6)
どちらとも言えない 2つ(質問1と4)
しない方がいい質問  2つ(質問5と7)
という結果でありました。
 
あくまで私の個人的な意見ですので、参考程度に考えてもらえたらという風に思います。
 
ではでは