私は自治医科大学を卒業して、現在は人口700人程の村の診療所で勤務しています。
私は中学受験をし、偏差値70以上(みんなの中学情報というサイトで調べました)ある中高一貫校に行き、自治医科大学にその後進学しました。
今回も前回に引き続き、中学受験、そして中高一貫校について、中学受験をメインに書いていこうと思います。
私の人生で、本気で勉強を頑張ったと思えるのは二回あり、それは間違いなく中学受験の時と、大学受験の時だと思います。
医師国家試験の前も頑張りはしましたが、やはりこの二つと比べると、比べる対象にならない程度というのが私の感覚です。
中学受験と大学受験は、自分の人生をかけて臨んだと言っても過言ではないくらい、全てを捧げて頑張ったように思います。
そして今、中学受験に関して思うこと
佐藤ママ(子供4人を全員東大理3に入れたすご腕のお母さん)の本に、「受験は母親が9割」という本があります。
しかし、私のケースで言うと「中学受験に関しては母親が10割」だったんじゃないかなと思っています。うちの家庭は、父親が仕事ばっかりでほとんど家にいないような家庭でしたので、母親の影響力がほぼ全てを占めていました。
もちろんより偏差値の高い中学校にいけるかどうかっていうのはその子の持つ地頭の良さも影響すると思います。ただ子供を中学受験に真剣に取り組む意欲にさせたり、勉強を頑張らせたり、そのためによりよい教育の環境を作ってあげるなど、これらはやはり親の頑張りというか、影響力が大部分を占めていたなぁと今振り返ると思います。
そしてその地頭の良さに関しても、幼少期どのように遊ばせてたとか、経験をさせたとか、習い事をさせていたとかが、多分に影響してるように思います。
私は小学3年生の時までは週に一回、確か土曜日に塾に行っていて、他の曜日は毎日何かしら習い事(習字、スイミング、ピアノ、そろばん、英会話、お絵かきなど)をしてました。塾は毎週テストがあり、そのテストで上位優秀者に名前が載ると、100円もらえるという、今思えばとても可愛らしいご褒美に釣られて、テスト勉強頑張っていたと思います。しかし3年生までは、メインは勉強というよりは「遊び」であったり「学び」であったように思います。
後々親に聞くと、「公立の小学校に行かせてたから、周りの子と仲良くなりすぎないように、毎日何かしら習い事させて、放課後友達と遊び呆けるのを防いでいた」みたいなことを言ってました。
(うちの親が多少偏屈な考え方をしているだけで、決して公立の小学校であったり、放課後友達と遊んだりすることに対して私が否定的な考えを持っている訳ではありませんので、そこの所はご了承下さい)
そして4年生になり本格的に中学受験に主眼を置いた塾に通い始めます。4年生の時は週に3回塾に行き、毎回試験と宿題がありました。
そして試験の結果によって、毎月クラスの入れ替わりがある、そんな感じだったと思います。
なので、4年生からは習い事は全部やめて、友達と遊んだりすることもほとんどなかったです。
5年生になると週4-5回、6年生はほぼ毎日塾に行っていました。17時から塾がはじまり、多分6年生の時は22時か23時近くまで毎日塾にいたと思います。帰りはもちろん母親が塾まで迎えに来てくれてました。
この頃の私にとっては、小学校は何かを学ぶ場所というより、塾で貯まったストレスを発散したり、塾での勉強や緊張から、一時的にでも離れられる場所、そういった風になっていた気がします。
中学受験に挑む小学生に、将来何になりたいから勉強するだの、何のために勉強するだの、そういった勉強に対する明確な目的意識などあるはずもなく、親に認められたい、塾の友達から一目置かれたい、そういったものが全てだったと思います。
そして、私の生まれ持った能力を引き出したり、勉強するモチベーションを高めたり、レベルの高い競争相手が周りにいる環境を用意したり、これらは全て母親がしてくれていたんだろうなぁと思ったりします。
中学受験は子供の闘いではありますが、間接的には親の闘いでもあるように思います。
今振り返ると、偏差値が75の中学にいっただの、70の中学に行っただの、はたまた65の中学に行っただの、そういったことは大した問題ではないように思います。
大事なのは、中学受験という大きな目標に向かって人生をかけるくらいのつもりで頑張れたか?
親の立場でいうと、子供を最大限頑張らせることが出来たか、子供の才能を最大限引き出せたか?
そのことが何より大切だったんじゃなあかなぁと思っています。
人生において、全てをかけるくらいの覚悟で挑むもの、なんてのはそうありません。
第一志望校に合格するために、全てを犠牲にして、これ以上ないと思えるくらいに勉強を頑張れたなら、その経験は今後の人生においても、大きな糧であったり自信になると思います。
もしこのブログを読んでくださっている方で、来年中学受験を迎える方がいらっしゃたら、後少しの期間ですので、お子さん、親御さんとも、全てをかけるくらいの覚悟を持って、最大限頑張って欲しい、そう望む次第です。
陰ながらではありますが、応援しております。
ではでは