今日は自治医科大学の学生の特徴について、完全に個人の私見になりますが、感じたことを書いていこうと思います。
自治医科大学はご存知の通り各県から2-3人ずつ入学し、1学年の123人となります。
つまり、有名私立高校から多くの合格者が出るといったことはありません。
ありえない話にはなりますが、例えば東大理3に合格できる成績の灘校生が、兵庫県枠として10人受験しても、そのうち2-3人しか合格できないのです。
私は中学受験をし、私立中学→高校とエスカレーター式に進学し、自治医大に入学しました。
医学部は有名私立高校出身の人が多いって勝手に思っていましたが、自治医大の学生はほとんどが公立高校出身でした。各県のトップレベルの公立高校出身の方が集まって1学年を成していました。
私のような、私立高校出身の者は学年に1割いるかいないかくらいだった気がします。
親が医者という家庭も、学年で10名程とかなり少なかったです。
自治医大に入ってすごく感じたことですが、みんな本当に意識が高く真面目です。
私の高校の同級生の友達は、人前ではあまり勉強している姿を見せず、さほど必死に勉強している感じは受けないのですが、テストではちゃんといい成績を残して、余裕をかましている、いわゆる天才肌の方が多かったように思います。
一方、自治医大の方は、授業の予習や復習をきっちりして、テストのだいぶ前から友達同士で集まって、コツコツと勉強する、典型的な努力型の方が多かったように思います。(もちろんみんながみんなという訳ではありませんが)
医学部の勉強はほとんどが暗記です、ヒラメキを要される場面はありません。いかに時間をかけて勉強し、莫大な量の医学の知識を覚えられたか、これが全てかと思います。
もちろん人より効率よく暗記できるなど、個々の能力も影響するかとは思いますが、仮に要領がよくなくても、勉強量を増やせば、ほとんどはカバーできるものだと思います。
自治医大生は、裕福な家庭の方は少なく、自分で医学部にいくと目標をたてて、真面目にコツコツと勉強し、県内有数の公立高校に進学し、そして医学部に入ってきた方が多かったように思います。親が子供を医者にしたいと考えて、小学生の頃から夜遅くまで塾に通わせ、勉強させていたみたいな方はほとんどいませんでした。
私は父親が医者で、教育熱心な家庭だったので、小学生から夜遅くまで塾に行き、中学受験で有名私立中学に入学し、その後親の望んだ通り医学部を目指し、勉強も友達から遅れを取ったり、バカにされたりするのが嫌だから、自分も仕方なしに勉強するみたいな感じの人生を歩んできました。
おそらく親が熱心でなく、「勉強しなさい」とか言われない家庭に生まれていたら、自分の性格であれば、地元の中学、高校に進学し、周りと同じように勉強したり遊んだりして、みんなと同じ大学にいき、普通にサラリーマンをする、といった人生を歩んでいたように思います。
なので自治医大生の意識の高さや、真面目さには少なからず感銘を受けました。
この自治医大生の意識の高さや真面目さが、自治医大の医師国家試験の合格率の高さにつながってるのかもしれません。
今日のところはこの辺で。また自治医大の学生生活や僻地医療に関して適宜書いていこうと思います。
自治医大あるある: 全国の方言が聞ける(高知の方の「なになにやきー」って方言が印象深かったです)
ではでは