先日の勤め帰りの列車で、乗車マナーNGの男子高校生と乗り合わせました。
私は始発駅から乗り、幸い着席できました。
列車は始発駅を出た時点でかなり混雑しており、15分ほど走って他の路線との乗換駅に着きました。
多くの乗客が降りていき、私の向かいに2人分の空席ができました。
少し離れたところに、杖をついた年配女性がゆっくりとした歩調でその空席へ向かって歩いて来るのが見えました。
ところが、降車客がまだいるのにその人々をかき分けるように、制服姿の男子高校生2名が駆け込んでくると、私の向かいの空いた席に座ってしまいました。
杖をついた年配女性はその席迄あと1メートルくらいのところでしたが、歩みを止めてこの高校生達をにらみつけました。
私が「席を譲ってあげようかな」と思って立ち上がろうとした時、乗車客がどっと乗って来てその年配女性が見えなくなってしまい、タイミングを逸してかわいそうなことをしてしまいました。
向かいの席の方で「どうぞお座り下さい」という女性の声が聞こえましたが「いいえ結構です。けしからんのはあの若者達です!」と年配女性らしき声が聞こえました。
しかし、その後は列車の走行音と車掌さんのアナウンスしか聞こえず、先ほどの高校生を諫める声は聞こえませんでした。
列車は各駅停車との接続駅に着き、多くの人が降りていき、座席がほぼ埋まった状態でその駅を発車しました。
例の高校生達は依然として向かいの席に座っており、スマホでゲームに興じている様子でした。
杖をついていた女性の姿はなく、先ほどの駅で降りてしまったようです。
その高校生達は私より1駅手前の駅で降りてしまい、私は何とも後味悪い思いで列車を降りました。
そもそも私にその高校生を諫める勇気がなく、私の向かいの席の人々も同様だったらしく、このままではDQN系の若い人々が増殖していくのが、日本の未来図のようです。
本来これを止めるべき私の世代がこのようでは、悲しい将来像しか描けません。