6月1日に2025年度新卒採用の面接解禁日を迎えました。

解禁日となったわけですが、会社説明会=採用情報の公開解禁日は3月1日であり、その時点で実際には採用活動は開始になったと私は認識しています。

 

私が新卒として就職活動をした1980年代は、5月1日には面接は事実上、開始されていました。

当時の就職協定では、面接解禁日は10月1日で、内定もそれ以降とされていました。

ところが、実際の就職活動は4回生になってすぐ始めないと間に合いませんでした。

そして迎えた10月1日は内定者拘束日と呼ばれ、内定者は企業が行う拘束研修に参加することになっていました。

その前日である9月30日は複数内定を受けていた者が入社先を決めてそれ以外の企業へは内定辞退をする日でした。

かく申す私も、9月30日の夕方に大手小売企業へ内定辞退の電話を入れ、10月1日からは2泊3日で研修とは名ばかりの拘束旅行へ参加しました。

 

今世紀に入った頃は3回生の夏休みに就職活動を行い、4回生は卒業論文に専念させる、という就職協定がありました。

採用企業側としては、その後の変遷を経て4回生へ進級する直前に採用活動を開始し、最速3月末には内々定を出すところがあるようです。

 

ほとんどの企業は、ホームページでは政府推奨・就活スケジュールに準拠した採用スケジュールを掲載しています。

私が勤めている会社では、3回生のインターンとしての受け入れは積極的に対応しており、学生の企業研究や業界研究へは入社3~4年目になる同じ大学のOB/OG社員が応対に当たるように配慮しています。

しかし、3月1日の会社説明会の解禁と共に、春休み期間でも公然と役員面接まで行う大企業もあり、その辺の情報には神経をとがらせています。

 

余談ですが、数年前に3回生の男子学生が業界研究で来社して応対したのが先輩OGで、その2人が恋愛関係になって入社1年前には交際に至り、入社した翌年の1月に社内結婚となりました。

その女性社員は、上司の係長にだけ交際の事実を打ち明けていたのみで、係長もその秘密を守ってその上司の課長や人事部に黙っていたので、私は婚約発表でびっくりしました。

その女性社員は「はじめはカワイイ後輩だったのが、本当に好きになってしまって仕事が手につかなくなったので告白しました」と回顧していました(現在は育児休暇中)。