最近、You Tube等でよく見かけるのが 潜在意識の書換え という単語です。
先日、妻が偶然を装ったある人物のLINEアカウントとつながってしまい、強引に押される形でズームで会話したそうです。
はじめは仕事上の困りごとと言った当たり障りない話題だったそうですが、話がだんだんそれていき 潜在意識の書き換え が話題になったそうです。
そして、4回完結で20万円の講座の受講を勧められ、そこで「しまった!ハメられた!」と気づいた妻は「主人が産業カウンセラーなので」と言って急いでズームを切ったそうです。
ところが、LINEにはその後も「今回は特別価格で、通常なら35万円のところを2時間以内の申し込みなら20万円で受講できます」というメッセージが送られてきました。
その2時間後には「本日中の申し込みならば~」とのメッセージが来たそうですが、妻は申し込みませんでした。
私は大学の心理学科にて、精神病理学に加え発達心理学と深層心理学・精神分析・夢分析を学びました。
今世紀に入ってから、産業カウンセラー協会認定・産業カウンセラーの資格を取りました。
その為 潜在意識の書換え という単語に対しての率直な印象は「???」です。
果たしてそれな可能なのでしょうか?
私にひっかるのは 書換え という単語です。
それに対して 潜在意識を変える という表現ならば、しっくりきます。
カウンセリングという精神分析的アプローチでは、患者の深層心理に働きかけ、無意識へ押し込んでいる感情の開放を促す過程があります。
これにより、無意識の感情を意識化させ、時には悲しく、悔しく、恨めしく激しく動揺して大泣きすることがあります。
患者を一時的に苦痛へ誘導する場合が多々ありますが、心の中の感情の循環が変わったらカウンセリングは成功です。
潜在意識を変える とはこれに似たようなもの、と認識しています。