妻がリストアップしたバンドの中で「これは!」と見込んだというバンドのライヴに付いて行きました。

妻が勤めている映画会社で携わっている作品に登場するロックバンドの、設定を考える材料にしたかったそうです。

 

その日のバンドのメンバーは、中年男性2名に若手女性2名のカルテット(ギター・ドラムス・ベース・キーボード)でした。

ヴォーカルは4名で持ち回りとなっており、以前のガールズバンド同様にドラマーもドラムスを叩きながら歌います。

そのバンドが演奏するのは昭和時代のヒット歌謡で、私も妻も歌謡曲はほとんど聴いておらず、演奏されたのは知らない曲ばかりでした。

それにしても、メンバー全員が楽器を演奏しながら歌うスタイルに、私はただ「スゴイ!」と感嘆するだけでした。

特にドラマーについて妻は「ヴォーカルを完璧にこなしながら、リズムラインも完璧かつアグレッシブに打つのはかなりの演奏技量だ」と感服していました。

妻が携わっている映画の音楽担当の人(作・編曲家/ギタリストの日本人)から、ヴォーカルの掛け持ちはベースやドラムスが特に難しい、と教わったそうです。

 

そのバンドは大変人気があるようで、妻が予約をかけた時点でほとんど埋まっていたそうで、一番後ろの席になってしまいました。

ガールズバンドの時と同様に客層の年齢が高く、若くて私達夫婦の50代後半で、80代と見受けられる人もいました。

私と妻は手元にノートを広げ、メンバーの立ち位置に番号を振り、番号ごとに歌唱力や演奏技量を採点しながら、結局ライヴを楽しんでしまいました。

帰宅してからお互いのノートを突き合せたところ、共にベーシストに最高点をつけていました。

そのベーシストが、声域が近いヴィッキー・レアンドロスVicky Leandrosの想い出に生きるDan kamst du(1972年)やジリオラ・チンクエッティGigliola Cinquettiの太陽の扉Alle Porte Del Sole(1973年)をトリビュートしたらぴったりはまるはずです。

想い出に生きる

太陽の扉

 

妻は、、携わっている映画のエンドロールの曲を演奏するのが「このバンドを候補に加えたいなあ」と言いだしてびっくりしました。

なんでも、同僚である音楽担当の人からこのバンドを教わったとのことで、近々その人と会うので、アメリカにいる上司にどう説明するか協議するそうです。

又、小学生~高校生だった頃にメインに聴いていたのが、私はクラシックとイージーリスニングとジミ・ヘンドリックスやソウル系で、妻はクラシックとビートルズやクイーンやナット・キング・コールだったので、私達夫婦の趣向が普通の日本人とはかなり変わっていたことを改めて認識しました。