例の女性社員は 副業 をしている疑いが生じましたが、担当役員が「あとは自分に任せてほしい」とのことだったので、その女性社員と担当役員とでどのようなやり取りがあったのかはわかりません。

私は資料を届ける仕事を作り、その女性社員がいる部署(別フロア)へ出向き、その社員に資料を預け、部署全員に配布してほしい旨を託しました。

自分の目で見たその女性社員は、やはり質素な身だしなみで、ライブハウスでの姿とのギャップに戸惑いを感じました。

1つだけ気付いたのは、彼女が会社のパソコンの壁紙を1970~1980年代に人気があったABBAの画像にしていたことでした。

(ABBA)

私はすっとぼけて「この4人は誰ですか?」と尋ねたところ、その社員は「アバをご存知ないんですか?私は生まれてませんでしたけど、70年代後半は中学生や高校生の間で大フィーバーしてたじゃないですか?」と笑いをこらえていました。

 

それから1ヶ月後、人事部ではその女性社員の退職手続きをすることになりました。

表向きは『一身上の都合』による自己都合退職でしたが、以前述べた通り、本当は逆切れでした。

しっかり有休消化した為、7月~8月は在籍していたことになって夏の賞与・夏季休暇・退職金をしっかりGETして会社を去りました。

その手続きの際、私は役得でその社員の履歴書を見てしまい、首都圏の国立大学(旧一期校)の仏文科を卒業しており、学生時代はABBAのコピーバンドをしていたことを知ってしまいました。

 

先日、彼女が所属しているバンドをインターネットで検索してみたところ、現在もヴォーカリストとして活躍していることがわかりました。

そのバンドのホームページにはライヴのスケジュールが載っていたので、近々に妻と一緒にライヴを聴きに行くことにしました。