それから1週間後、その女性社員の直属長から私に「改めて報告したい」と連絡があったので、役員と共に前回と同じ喫茶店へ行って会合を持ちました。

 

直属長が追尾したところ、その女性社員は繁華街がある方向への地下鉄に乗り、とあるライブハウスへ入って行った、とのことでした。

その女性社員がライブハウスから出てくるのを見届けようとしたのですが、終電の関係で23:00にその場から離れざるを得なかったそうです。

気になった直属長は、日を改めて自分の娘さんと息子さんに追尾してもらったところ、前回とは異なる方向への列車に乗り、やはりライブハウスへ入って行ったので、娘さん達はアベックを装って客としてそのライブハウスに入ったそうです。

ところが店内を見渡してもその女性社員は席にはおらず、お店のサービススタッフにもいなかったそうです。

 

そのライブハウスでは夜の7時半になるとショータイムになり、20世紀後半のユーロポップスをトリビュート演奏するバンドが登場したそうです。

そのバンドのヴォーカリストとして例の女性社員が登壇したので、スマホで動画を撮って証拠にしたそうです。

その動画を私達も見せてもらい、黒髪のまま派手な衣装を着けて歌っているその姿に唖然としてしまいました。

このバンド活動で収入を得ているとしたら、就業規則で禁止されている 副業 となります。