日本では1975年にポール・モーリア楽団の演奏で大ヒットし、今は手品のBGMとして定着しています。
ポール・モーリア版
ところが、アマノジャクな私にはこの演奏は心に響かず、アメリカのパーシー・フェイス管弦楽団の演奏の方が気に入ってしまいました。
パーシー・フェイス版
ポール・モーリアは左の第1ヴァイオリンと右の第2ヴァイオリンで掛け合うように編曲してフルオーケストラならではの表情豊かな演奏です。
ポール・モーリアが『エスプリ』ならば、パーシー・フェイスは『チョイ悪』となります。
ポール・モーリアは主旋律をソロのチェンバロが奏で、パーシー・フェイスは主旋律をギターソロにして陰にチェンバロを絡めました。
そのギターソロがカッコイイと感じ、私にとって“El bimbo”はパーシー・フェイス管弦楽団の演奏です。
この曲は日本に紹介される前の年に、作曲者のクロード・モルガン率いるフランスのポップスグループのビンボー・ジェットBimbo Jetがヒットさせたものです。
ビンボー・ジェット版
ポール・モーリアは同じコンセプトながらフルオーケストラの強みを生かした演奏で本家を押しのける大ヒットを記録しました。
ちなみにBimboとは『女性』という意味だそうです。