先々週リポートしたウルトラQのDVDを借りにツタヤへ行った折、若夫婦とみられる2人の会話にしばし聞き入ってしまいました。

男性「これってブルーレイ出てないんだよな」

女性「じゃ、このDVDをリッピングしてアップスケールしてブルーレイにしちゃおうよ」

男性「リッピングソフトは“エニディーブイディー”と“ディーブイディー・ファブ”ではどっちがいいかな?」

女性「うーん、わかんない。だけど、昔のファブなんかは無料だったのが、今は有料だって!」

男性「あったま痛えなぁ。だけどブルーレイ買うより安かったらそれでリッピングだ」

 

帰宅して調べてみたところ“エニディーブイディーAny DVD”はカリブ海のある島で開発され、最初の開発元のSlysoft社は摘発を受けて解散しました。

現在は、その時のスタッフが再集結し、Red Foxという集団となって開発と更新が続いています。

2人が言っていたリッピングとは、DVDやブルーレイのコピーガード信号をハッキングして映像データをパソコンのハードディスクへコピーしてしまう、はっきり言って著作権法違反の行為です。

現行法では、私的リッピングであってもコピーガード信号が組み込まれたDVDやブルーレイをコピーすること自体が著作権法違反となります。

一方の“ディーブイディー・ファブDVD Fab”は、というと中国で開発されたもので、機能面はAny DVDと全く同じなので、日本ではこれも著作権法違反ソフトとなります。

 

法律違反がイヤならば高いお金を払って正規のブルーレイやDVDを買いましょう、ということになりますが、ことウルトラQの総天然色版は定価自体が高額で既に販売終了しており、ヤフオクやAmazonでは定価よりも高値で取引されている為、このような状況が法律違反を助長している気がします。

かと言って法律違反はいけません。

 

日本で1970年代初頭に放映されて人気を博した【謎の円盤UFO】というテレビドラマが、アメリカと日本でブルーレイ化され、米Amazonと日本Amazonで売っており、問題はその価格です。

 米・・・$62.87(定価)/昨日の為替レートでは7,179.75円です。

 日・・・\12,698(定価)

要は、日本盤の値段が高額すぎることです。

アメリカ並みの価格なら、私は正規盤を買います。