物議を醸した映画館での選択 | joseの所得3倍増計画

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I'm in Canada!

北海道室蘭市(1983/05〜2002/03)→埼玉県さいたま市(2002/04〜2007/08)→東京都文京区(2007/09〜2009/07)→東京都板橋区(2009/07〜2011/10)→カナダバンクーバー(2011/10〜)

今日は同じクラスの友達と昼間に出かけて夕方に映画を見に行ったんだけど、そこでいろいろと考えさせられる出来事があった。ちなみに彼らの英語を俺は2割程度しか理解できないので彼らの言った内容は「たぶんこういう意味なんだろう」程度で書いてる。


メンバーは自分の他にAnna(Brazil)、Young Ju(Korea)、Aziz(Saudi Arabia)、Azizのいとこ。


特に見たい映画があるわけではなくとりあえず映画に行こうという話になって映画館に着いたのは17時。放映していた映画は下記。(他にも何本か放映してたけど話の要旨から外れるので省略)


 名前忘れたA 17:25
 名前忘れたB 17:25
 Twilight 17:35
 Happy Feet 2 19:40


「あなたは何が見たいの?」と聞かれたので


「俺はHappy Feet 2が見たいけど時間までまだ2時間以上あるし、AかBかTwight Lightでいい」
と答えた


しかしABはすでにAzizとそのいとこが見たというので
「じゃTwilightでいいよ」と答えた


ちなみに俺はHappyFeetについても特に見たい映画というわけではなく
「この中なら強いて言えばHappyFeet」という程度で別にどの映画でもよかった
これは英語でどう表現するかわからないので特に告げていない


するとその答えにAnnaが納得できなかったらしく


「なぜそうなるの?私は2時間待てる」


と質問してきた。
俺は放映時間のこととAzizたちがすでにA,Bを見ていることを再度説明
さらに少し疲れたことも付け加えて


「だから別にTwilightでいいよ」


と答えた。しかしやはり納得できないらしい。


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なぜ彼女は納得できないのか。
月並みに言えばそれは価値観の違いによるものだろう。


俺は見る映画を外部的制約(この場合は上映時間とAzizたち二人がABをすでに見ていたこと)から判断し特に見たくもない映画(Twilight)を選んだ。しかしAnnaは本当に見たいものを見ずに外部要因から消去法で判断した俺の選択が信じられなかった。だから納得できなかった。


彼女は本当に俺の選択が意味不明だったらしく一瞬その場に座り込んでしまったくらいだった。Annaにすれば「本当に見たいものがあるならいくら時間をかけても見る」のが普通なんだろう。それは彼女が自分の欲望に正直な証拠で、彼女についてそれを感じる出来事は多々ある。


例えば…

・甘いものが大好きなので、パンにつけるピーナツバターやジャム、チョコレートペースト、
 アイスクリームを大量に買い込む
・ラテに異常に砂糖を投入(スプーン7杯)
・コーヒーに入れるカップミルクをコーヒーに入れずダイレクトに飲む。しかも一度に7杯。

なんて光景を見かけた。ちなみにカップミルクをダイレクトに飲んだことは他の生徒も多少引いていた。


俺のような消去法の選択は彼女の人生にはあり得ないのだろう。
これは文化の違いからくる価値観の相違というよりも俺の性格から生まれたギャップではないかと思う。たぶん同じ日本人でも理解はすれど積極的に肯定する人はあまりいないだろう。


大概にして俺は物事にあまりこだわりがない。だから今日の映画だって別にどれでもいいと思っていた。誰かが見たい映画があるのならそれを見るし、誰も見たい映画がないのなら別に見なくても良かった。これを優柔不断というのかどうかはわからないが、何らかの選択を強いられる場面ではこのような選択をすることが多い。人任せ、というよりは「どちらでもいい」というのが本音で、悪くいえば「無関心」で、冷めているんだろう。


「無関心は良くないこと」なのだろうという自覚はあって、興味が本物になるようにと正直あまり興味のないことに無理矢理興味があるようなふりをしたりして自分で自分を実験してみたこともあった。ただやはり心の底から情熱を注げるようなものを未だに発見できていない。(本当に面白いと思えるようになるまで掘り下げる努力をしていないとも言える)だから転職しようとしたときも自分がやりたいことがよくわからないので泥沼化し、結局ワーホリという最終手段に打って出ることになった節がある。今回の選択は一世一代の大きな選択ではあったが実は少なからず消去法が含まれている。Annaを見習おうとは特に思わないが、カナダ滞在中にこれがどう影響を受けるのか。実はこれが一番興味のあることなのかもしれない。(Annaはむしろ健康のために欲望を制御する術を覚えるべき。でないと10年後に痛い目を見ることになる)


結局映画はTwilightを見ることになった。
全く予備知識なく見てしまったんだけど相当変な映画だった。原作は世界的ベストセラーらしく特に女性に人気があるらしい。吸血鬼の男と人間の女ベラが恋をして結婚。そこにベラに恋するオオカミ男も絡んで三角関係になり・・・という話で当然字幕もないので前半は意味不明すぎて映画の中の人たちが何をしてるのか全く意味が分からなかった。若干グロいシーンもあって終わった後のみんなの感想は"terrible!"だった。ちなみに日本では来年2月に上映予定みたい。