日曜日のライブ。
そこで、多分、おかえいりが「悲恋送花」を歌ってくれると思っていた。
だから、日曜日の朝に、熱が38.6度あったとしても。
解熱剤一本あれば37度まで下がるから。
「悲恋送花」を聞くために、解熱剤一本の価値があるかと聞かれれば。
即答でイエスなわけで。
日曜日は、おかえいりの「悲恋送花」を聞きに、スタジオライブへ行きました。
・CHANCE Live Performance スタジオライブ 11/25
・入場料 2000円(ドリンク別)
・Studio CHANCE
聞いてから、ずっと考えている。
今まで、自分が思ってい事で正解だったのか?
自分が感じてた「悲恋送花」の解釈は間違っていたのではないか?
歌詞の意味、歌い方。
「悲恋送花」の意味を今でも考えています。
まず、自分の解釈。自分が感じていた悲恋は・・・
大人しくて、自己主張が弱く、自分に自信もなく、他人のものを奪うことができない女の子が本気で好きになった人がいて、両思いになれた。
しかし、その人には家庭があるか、何かの理由で、もう一生、逢う事ができなくなる。
その最後の、駅での別れのシーンを歌った曲。
別れた後の絶望。
世界の意味のなさを感じる曲。そして、(小仲彩夢の衣装を見て察するに、)その後に自殺している。
と、自分は解釈して、この曲を聴いていました。
徳永愛の歌い方も、この範囲を出ずに、ほぼ同じコースを走っていたと思います。
しかし、おかえいりの「悲恋送花」は自分が2年間信じてきた、この曲の解釈を打ち砕き、新しい世界を出してくれた。
彼女が表現した悲恋は、自分の解釈の前提である「弱い女性」ではなく、「強さをもつ大人の女性」を表現してきて、印象が全く異なる曲。
一言で言うと、「強い精神力を持っている女性の物語」
表現されてたのは、強くて、クールで、クレバーな大人の女性。
そんな女性が、表情には出さないが、心の中では凄まじい程に悲しく思っている。
そんな女性が、三日月を睨みつけたり、ホームに立ち尽くしたりって所で、隠しているはずの悲しい気持ちが外にチラ見していて。
おかが歌う悲恋。
温度差に驚きつつも、聞いていて面白いと思いました。
一番の違いは、おかが歌っている女性は最後に自殺をしないで、生きていくんだろうなと思った。
自分がこの曲を聴くときのポイントはいくつもあるんけど、その一つに「逆さまに進む時計の中で・・・」のフレーズがある。
サビなので、2回登場するけど、過去の楽しかった頃を思い出している暗示なのけど、ここで「気持ちがもっていかれるか」ってのがある。
ここの部分で気持ち持っていかれると、そのあとのサビに全力で引き込まれる。
んで、小仲さん以来、2010年以来、初でした。
この部分で、気持ちを鷲掴みにされて、心持って行かれたのは。
歌唱力あっての事だと思うんだけど、この表現って実はすげー難しい形を表現してるのかなって思いました。
結論に近い話になると思うんだけど。
この曲にある2つのセリフ
「戻らない時間を嘆いても、変えられない運命なら、せめて私も、あなたと一緒に行きたかった」
「この残酷な時代に二人引き裂かれたとしても、私はこの先もずっと、あなたを愛し続けると誓います」
のなかで、今までの小仲、徳永の2人の悲恋を聞いた時までは、下の方の「この残酷な時代に~」が最も重要な部分になると思ってるんだけど、おかえいりのを聞いた時は、両方同じぐらいに聞こえました。
つまり、そういうことなんだろうなと。
ライブ終了後に、いろんな方が近寄ってきてくれまして、いろんな話をしてくれました。
人によって賛否はあるようでしたが、自分はとてもアリだと思いました。
半端に強い人として表現されるのはなしだと思うけど、ここまで強い人として表現してくれるならアリと思いました。
その中で、自分が忘れてたことがひとつあって。
浦崎さんも悲恋を歌ってるんだよね。10/28で。
ブログで読んだだけで、俺が見に行けなかったから、忘れてたけど。
数名のお客さんと話した中で、「おかえいり」「徳永愛」の悲恋はどっちが良かった?って話をしてたのですが、「浦崎」って声もあって。
さらに、とあるかたからは、自分の解釈に一番近い歌い手は、浦崎さんではないかとアドバイスを頂きました。
浦崎ヴァージョン。ちょっと聞きたくなってきました。
あと、1/9のSTBでは、誰がこの曲をやるんだろうか?
この曲を歌う人選って、上手い下手じゃなくて、曲の解釈の仕方が大きい気がしてきた。
どうなることやら