ちょうど1年前の今日開催されるはずだった名古屋でのマーラー交響曲第3番演奏会、昨日無事に公演終了いたしました。
 
 
三度目の緊急事態宣言で、関西での演奏会はどれも否応なしに再々延期となってしまいましたが、この公演だけはなんとかやり遂げたいと思っていました。
 
 
今回初めて取り組んだマーラーの3番。コロナ禍で人の力の及ばぬものを痛感させられたこの1年、野原の花々や人間を含めた森の動物達、荒々しい大自然から宇宙まで含めた世界の全てを表現しようとし、ところどころで神や天使が登場してくるこの曲の神話的な世界観がスタートした2年前より深く沁みて、どうしても今やりたかったのです。
 
 
演奏会当日のゲネプロ(最終リハーサル)が終わった時、指揮の三澤先生が「あと一回しか演奏できないのが寂しい」と仰ったのですが、本当に1時間40分の本番はあっという間に過ぎていき、楽譜の最後のページをめくったときには「あぁもう終わってしまう…この美しい世界から出て行きたくない」と感じました。
 
 
会場にお越しいただいた沢山のお客様ともその思いは分かち合えたようで、本当にこの苦しい時期にこの曲を演奏できたことを幸せに思います。
 
 
楽団のホームページに御礼の言葉とともに、こんな言葉がありました。
 
 
世界中の音楽に携わる方々が、一日も早く、自由に歌ったり、演奏したり出来る日が訪れますように。
 
この美しい交響曲が、世界のどこででも自由に演奏できる日が訪れますように。
 
 
何度も何度も練習の中止や変更を余儀なくされつつ、感染対策を徹底しながら公演の実施に向けてご尽力いただいた、運営を始めとする全ての皆様には本当に感謝しかありません。
 
 
そしてウィーン以来5年ぶりの愉快なクラリネットチーム、今回のメンバーも最高に楽しい素敵な仲間でしたウインク
 
 
5人で使った楽器は12本。B管5本でのベルアップも気持ちよかった〜音譜(本当は3本なのですが全員参加しちゃいました爆笑
 
 
今回のエスクラは今まで経験したことのない高音域に苦労しましたが、リードやリガチャーなどセッティングをいろいろ研究して、だいぶ思うように吹けるようになりました。チャレンジの機会をいただけたことにも感謝ですラブラブ
 
 
次にオーケストラで吹けるのはいつになるのかなぁ…ショボーン