・何ものも死んだ僚友のかけがえには絶対になりえない、旧友をつくることは不可能だ。これが人生だ。
・真の贅沢というものはただひとつしかない。それは人間関係の贅沢だ。
・救いは一歩を踏み出すことだ。さてもう一歩。そしてその同じ一歩を繰り返すことだ。
・人間であるということは、とりもなおさず責任を持つことだ。
人間であるということは、自分が関係がないと思われるような不幸な出来事に対して忸怩だることだ。
1930年代、フランスから南米への航空郵便の夜間飛行路を確立するメンバーだったサン=テグジュペリのエッセイ集、まだ飛行機が安全なものではなかった時代なので、自然と対峙し、不時着や遭難等々事故により仲間を失ったり、自身も常に死と隣り合わせの極限の中で感じたことを随筆風に綴っている、詩人であった堀口大學(1892-1981)による訳によるものなのか、原文もそうなのかわからないけれど、ファンタジー風でもあり、哲学的でもあり、詩的でもあって色々と視点がとびまくるのでじっくり集中して読まないとなかなか読み進められませんでしたが、実際に飛行士として夜空を飛んでいるときの描写の部分は、飛行士であったからこそ書ける場面だろうなと感じてかなり臨場感があり、ロマンチックでもありました、サンテグジュペリの言葉や考えも随所に散りばめられていました(印象に残った言葉は↑に)、訳者が違うものがあるらしいので、そちらも読んでみたい、そちらの題は「人間の大地」となっているそうです、人間の土地とはこの地球のことを書いていることが読んでみてわかりました
あとがきを飛行機好きの宮崎駿監督が書いていて、人間による技術の進歩が速すぎるのではと警鐘をならしていたりしていたのも興味深かった
2月もあとわずかですが、時間のある時にでもゆっくりしに来てくださいませ、お待ちしております

