vs.
同級7位 清水智信(金子)
清水、3度目の世界挑戦やね。
挑戦者の清水は、18勝9KO3敗1分の右ボクサータイプやね。
手足のスピードを武器に、ジャブ、ワンツーを主体とする距離感を大事に戦うタイプで、スピードは世界的標準レベルながら、パンチングパワーは日本レベルな感じやね。
ショートレンジからアウトレンジまで器用にこなすタイプやけど、ええ意味、悪い意味含めて基本に忠実すぎるんよね。
ディフェンスは、フットワーク,ボディーワーク主体やけど、ガードもしっかりとしとるね。
懸念材料は、打たれ弱さと集中力のなさと、本来の階級(フライ級)ではない世界挑戦という部分。
日本のボクサーは、西岡にしても長谷川にしても下田にしても、中盤以降に集中力を欠く傾向がみられることが少なくないね。
スタミナのペース配分に問題があるんかね~
んまぁ、階級差に関しては、体格的にフライ級よりもS・フライ級のほうが能力を活かせると思うけどね。
王者のカサレスは、35勝25KO6敗2分の変則左右ボクサーパンチャータイプ。
S・フライ級において、スピード感やパンチ力はそれほど感じへんのやけど、独特のリズムと当て勘のよさは世界でも稀かも知れんね。
ショートレンジからミドルレンジを得意とするタイプで、インに入ってファイティング、アウトにまわってボクシングをこなす器用なタイプ。
ディフェンスは、ボディーワーク主体で、特にスウェーを駆使する傾向にあったっけな。
この階級では打たれ強くもないものの、ごまかしの巧さと勝負度胸の良さで、王座を維持しとる感じやね。
展開予想は、挑戦者が序盤を手足のスピードでペースを握りつつ、体格差を活かして徐々に王者にダメージを蓄積させる展開。
が、挑戦者の手数が少ないと、王者のペースで中盤までに挑戦者がストップされそう。
勝敗予想は、挑戦者の大差判定勝ち。
挑戦者の打たれ弱さと精神力の弱さに不安を感じなくもないけど、過去の世界戦敗北の経験を生かしてワンサイドで戴冠しそうな予感。
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