9/21(日)宙組公演に遠征しました。

前回の続きで、今回はショーの話をするつもりです、が、その前に新大阪駅の混雑具合について。


走り出しこそ不人気のようだった大阪万博ですが、10/13の閉幕を控えて尻上がりに参観希望が増えているとのことで。ことに夏休みが終ってからの土日祝は大混雑との報道を目にします。その影響もあるのか?新大阪駅は大混雑。在来線の乗り換え改札は10個くらい?入る人と出る人で半分ずつになっていますが、改札で誰かがつっかえるとたちまち人があふれます。人が多すぎて乗り換えがスムーズにいかないので、特に往路は気持ちが焦ります。

今回もけっこうギリギリで、プログラムを買ってトイレを済ませて席に着いたら5分前びっくり

間に合ったから良かったですが…天候の関係などで新幹線の遅延、運休も珍しくはなくなった昨今、座席に座るまではいつもかなりドキドキします。



さて『BAYSIDE STAR』です。

ほぼ同じ眺めですが、とりあえずこちらがソワレ。




横浜大好きな齋藤先生✕横浜出身のトップスター桜木みなとですから、想定内のテーマでした。お披露目ということもあって、船出を描くのはイメージ通り。近いところで印象が強いのは、私には望海さんのお披露目公演のショー『Super Voyager』(野口先生)で、やはり海、船、船出がモチーフでしたね~


『ベイサイド』は広く港、湾岸を指すものと捉え、世界各国を寄港する旅を描いていて、この世界巡りもまたよくあるパターンと言えばよくあるパターン。

横浜出航から、南アフリカケープタウン→ナポリ→サンフランシスコ→アルゼンチンブエノスアイレス→スカンジナビア半島→台湾、韓国→神戸と一回り。


初見ですので印象に残ったことを、おおむね場面順で感想を綴れたらというところ。


①幕開けは銀橋の真ん中からこってぃが登場。赤い特攻服(暴走族の)らしき衣装です。オートバイには乗ってませんがそういう雰囲気。横浜とか横須賀とか、私にはよくわかりませんがヤンキーのイメージあるんですかね?男役も娘役も長めの上着に膨らんだボトムで、膝下くらいにそれぞれの生徒のニックネームが書かれています。106期から109期のピックアップ。こっていの衣装に「十代目宙組」とあるのを見て、『Prince of Regend』で盛んに「十代目伝説の王子」と言っていたのは、十代目宙組トップスターに掛けていたのね、と今更気づきました。(遅い)


②愛すみれと叶ゆうりのデュエット歌唱あり。

welcome登板でもあり、新たな歌姫のお披露目でもありですね。


③ブレイクダンス対決となるケープタウン。メインはマイティとさーちゃんですが、ひなこと結沙かのん(107期)が同じ板上で踊ります。ひなこ、足が邪魔そう(笑)かのんちゃんはいつもキレキレの動きがどこにいても目に入るダンサーです。相当の尺の場面を振られていて、感心しました。


④ナポリ

前のケープタウンに引き続き、バックにイラストの映像が流れますが、この映像がなんともビミョー…

今もっと高度の技術あると思うのに、たぶん?敢えてですよね?花組の悪魔城の映像もかなりビミョーなところありましたが、わざとかな?わざとよね…

ここでのデュエットはりっつとおさよちゃん。ほんとに歌い手に事欠かない。


⑤中詰はアメリカ西海岸(サンフランシスコ?)でのミュージックショーらしく、とてもにぎやか。ここで客席降りもあります。


⑥アルゼンチンの場面は当然タンゴ。細身でやや陰のある雰囲気のこってぃにピッタリの役どころ。お相手はおはねちゃん。キリッと踊っていてカッコいい!銀橋を渡る二人の奥の本舞台の出演者も見たいけれど、目が足りないえーん

この場面は、歌い手が嵐之真と梨恋あやめ。嵐之くんの歌い出しにはいつもゾクゾクッとします。

エイティがおはねちゃんを上手ソデまでエスコートする役でクールに颯爽とラブ


⑦次は北欧の場面。銀橋を渡るずんちゃんにからむのは奈央くん。107期、研5。芝居に続いてショーでもこの扱いの良さを見ると、やはり近い内に新人公演主演かな〜。この場面の歌い手は鳳城のあんと楓莉かの。実力者コンビの歌にうっとり聴き惚れますね〜。のあんくんは、最近本当にかっこよくなってきました。歌もですが、どうやらダンス表現も得意らしく、穴がありません。注目せずにはいられないラブ


⑧緑色のやわらかい衣装で手羽を持ってオーロラを表現する場面では、風翔夕(107期)がソロ歌唱で先導。娘役の方は愛すみれ。真っ白な白鳥となったずんちゃんさーちゃんが夢のように美しく大階段に羽ばたきます。


⑨そしてアジアへ

ひなこが銀橋を渡りながら歌うのは、欧陽菲菲の『恋の追跡』ですね?大ヒットの『ラブイズオーバー』の後で、けっこうヒットしてた記憶が。本舞台で踊っている亜音くん、りせ/なる、奈央くんの4人が、宙組の次代のライジングスターですね。


⑩最後に神戸に入港。黒燕尾からフィナーレへと。

ずんちゃんのソロで「海ゆかば水漬く屍、山ゆかば草むす屍」と、前半のみが歌われます。一部で話題になっているようですが、全体のボリュームとしては歌の部分だけだと本当にわずかなものの、黒燕尾という場面が注目されるところですし、この楽曲がそれだけ有名だということでしょう。戦争礼賛や肯定の意味がないことはわかりますし、私にはむしろ鎮魂ととれましたが、誤解や反発を生んだことは否めないかもしれません。やはり歌につきまとう負のイメージは強烈です。齋藤先生に聞いてみないことには真意はわからないですが、物議をかもすかもしれないようなことは、避けたほうが賢明だったかも…とも。 


注意9/24になって、歌唱の中止と東京公演での楽曲の差し替えが発表になりましたね。この辺境ブログ程度でも、観劇後に感想をあげるのにここまで時間をおいたのは、やはりどう書いたらいいかを悩んでいたからでした。反戦は間違ってはないとしても、今ここでわざわざ反戦を唱える意味はない。真意は不明ですが鎮魂と受け取られかねなかったのが、却ってよくなかったのかもしれないなーと考えてしまいました。


デュエダンの衣装は黒のシックな取り合わせ。特にさーちゃんのドレスは別珍の切り替えがシャープですてきでした。デュエダンのカゲソロは響望歌(109期)。いかにも「歌が好き!」という芸名にたがわず、実力は文句ナシ。きっとピックアップも増えてくることでしょう。


駆け足になりましたがだいたい流れ通りに。

暗転することがほとんどなくて、次のシーンの出演者がもう後ろにスタンバイしてるのが見えることも多く、おそらく嵐のような早着替えなんでしょうねぇ。


瑠風輝が組替でいなくなったことがあまり大きく影響がないように見えるのは、やはりマイティの存在が大きいのだと感じます。ほかに、愛すみれ、叶ゆうり、きよら羽龍、二葉ゆゆの5名の組替、110期の配属(8名)、組回りの111期(13名)と、78名の出演者のうち26名が新メンバーですから、3分の1が新たに加わっていることになります。(※110期111期については、ガイズの月組も阿修羅城の星組→ボー・ブランメルの雪組も同じですけどね。)

時はいつでも流れるもの。ことの大小を問わず過去はなかったことにはできないけれど、新年度ともなりさまざまな新しい門出を実感したこともまぎれもなく事実です。