8/31(土)1530

ぴあ貸切公演

東京宝塚劇場で、ぴあ貸切に当選したのは初だと思います。

一階12列下手、娘と。





ゲームを全く知りませんが、おそらくこれがゲームの始まりの画面なのかな?「D」「R」「A」「C」「U」「R」「A」の文字にコウモリらしき羽が生えて羽ばたく様子がゲームファンの方には胸キュンだったかも…と想像しながら開幕を待ちました。



プロローグはダンスで始まり、いつもの宝塚の芝居とあまり変わらないなーと思いましたが、やはり次第にゲームが下敷きらしい、芝居の流れがカクカクした印象を受けるようになってきました。エピソードがぶつ切りで滑らかさに欠けるという感じ。

しかしこういうコスチュームものは、宝塚歌劇の得意分野ですし、美しい人しかいない舞台は、それだけで惹きつけられるものです。 


初見ですのでまずはザックリと。

見終わってみて最も印象に残ったのは輝月ゆうまの存在感。体格も立派ですが、表情がすごくいい。柔和な物言いの本人もよく知っているだけに、すごい芝居力だな…と唸らされます。そういや、この人も『芝居の月組』と評される組の出身でした。最初から最後まで、出てくれば目を奪われっぱなしでしたね〜。


苦悩するひとこ、もうこれは想像通りと言うより、想像を超えた似合い方でした。ひとこで見たかったヤツです。ロングのカツラが激似合い、マントも、黒づくめの衣装も、眉間のシワも、標準装備(笑)


ゆりさんの死神も驚愕の出来上がりびっくり もう全然本人の要素はないのですが、ゆりさんでなければなし得ない死神でした。一斉にオペラが上がってましたね。みなさんガイコツの眼窩の奥に、ゆりさんの優しい目を虚しくさがしていたのかな。


人外ばかりの中で、峰果さんは最も人間ぽい悪役で、物語の筋道をわかりやすくみせる役割を負っていたと思うのですが、いつも通りのさすがの滑舌で芝居に引き込まれました。


悪魔?のコンビ、希波と侑輝も印象的。103期102期ニコイチ的に扱われてますが、本来ならバウ主演をはたした希波のほうが目立って当然なのに、侑輝の人気は無視できない感じなのか?ちょっと今後目が離せなくなりそうです。それにしても侑輝くんの高笑いはすごかったですね~。爆笑





ショーは岡田先生のレビュー。これはもう、何回も見た「アレ」でしたね。
歌も昭和の演歌のようでしたし、はじめて宝塚を観たゲームファンの方には、相当レトロな印象だったのではないでしょうか。
途中パラパラなのか?みたいな群舞と、ディスコなのか?みたいな流れがあったのが、岡田ショーとしては新しい挑戦ではなかったかと。
ドラキュラ役で顔色が悪く紅をささない舞台化粧だったひとこの唇が、プロローグで大階段で振り返ったときに鮮やかな朱だったのに思いがけないほど感動しました。アルカードも美しかったですが、ショーでの彼女は発光していましたね〜

花組生がわからなすぎて目が泳ぎました。数人のピックアップでも、二人ほどは誰なのかわからないありさま(トホホ)。なにしろ今明確な三番手がいない(ですよね?)ので、ほのかちゃんだけでは埋めきれない穴がね…次の公演からはスターがやってきますし、また違う光景が見られることでしょう。


前回の観劇(8/9-8/10)、兵庫遠征の月組GUYS&DOLLSから珍しくちょっと間があきました。観劇予定がたまたま無かったのはほんとですが、実はこの20日間の間に夫が救急搬送、緊急手術2回という事がありまして…私にとっては飴を引きのばすような時間でした。幸い命に別状はなく、手術の日以外は私も仕事に出ていました。
外出や観劇を楽しむには自分の健康はもちろん、家族も元気でないとですね。夫はまだ入院中ですが、私は今日久しぶりの観劇をしみじみとありがたくかみしめた次第。いろいろなことが一期一会だと実感します。
よくジェンヌさんが口にする、「一回一回を大切に」これからも拝見したいと思います。