8/4(月)1400博品館劇場にて
『ダンスカンタービレViolet』を観てきました。
座席数381、縦24列横最大24席、真ん中が膨らんでいるタマゴ型の劇場です。
私は7列目下手通路寄り。ぴあのプリセールで抽選にて購入しました。
前方から詰めて売って、後方が少し空いてた感じでしたが、9割程度は埋まってたかと。
7/30から全10公演、明日あさってのあと2公演で8/6に千秋楽です。
https://www.hakuhinkan.co.jp/theater/archives/event/pr_2025_07_30

90分休みなしのダンスパフォーマンス。
中塚皓平演出、振付、主演
彩凪翔がダブル主演?という感じで、
中塚皓平、どこかで聞いたぞ?と思ったら、かいちゃんの『サイボーグ009』で敵方のラスボスを仮面をつけたまま演じた人で、れいちゃんのコンサート『Shinning』の振付なども手がけた、プレイングクリエーター(たぶん私の造語)。
出演者というのが、
音羽みのり(91星組) 徳川家康
白峰ゆり(95雪組) 前田利家
留依まきせ(97宙組) 柴田勝家
泉まいら(100花組) たぶん羽柴秀吉
有栖妃華(102雪組) 濃姫
(愛蘭みこ)紗弥音(104花組) 森蘭丸
それで、彩凪翔(92雪組) 織田信長
中塚皓平 明智光秀
という布陣で、全員元タカラジェンヌというのもさることながら、ちょっとどんな展開となるのやらわかりかねる配役。
頭の中にクエスチョンがいっぱいのまま着席。
私の見るところではありますが、登場人物たちはそれほど濃い芝居を演ずるわけではなく(なぜなら絶え間なく踊っているので)、私たち日本人がよく知るように、明智光秀が織田信長を殺したという事実に向かって、そこまでに数々の戦闘があり勝利の祝宴もあり、なぜか信長と光秀のBLっぽいからみがあってw、濃姫の激しい怒りが燃えて光秀がボコボコにのされるという流れがありつつの、信長と光秀は(たぶん)心の底では繋がっているふうの結末であったと思います。
そして休みなしの二部には、裃モドキの上衣をとりさって、基本黒地に紫のキラキララメのTシャツに和風のカラフルな袷という動きやすそうな衣装になった出演者が、次々と出てきて踊ります。中塚皓平氏は、上着は着ているものの素肌に一枚羽織っているだけなので裸の上半身が見え隠れ(見え見え?)します。私は男性のこういった露出が苦手。カマトトぶるつもりもありませんが、特に見たくはないわねー…
二部では配役は関係なく、二人、三人、五人以上のようなユニットで踊り継いでいきます。ん?白峰さんは男役枠?と思うような感じで(これは後で本人も言ってました)かっこよかったです 背もスラリと高いのですね。
自分でも意外なほどに嬉しかったのは泉まいらさんの姿が見られたこと。現役のとき名前と顔は知っていたものの、特にファンというわけでもありませんでしたが、舞台で輝いていたのがとても嬉しくて。あぁこういう表情だった…と思い出しました。
ダンスのことはあまりわからないのですが、中塚氏のダンス振付は下半身より上半身のほうの比重がとても重いように感じました。もしかしたら基礎がクラシックバレエでないからなのかしら…?(私見です)
紗弥音と有栖妃華の歌唱が少しあったものの、ほぼ声のないダンスのみの作品。中塚氏の録音セリフがひとことと、翔ちゃんの心の声の録音があっただけ。紗弥音と有栖妃華以外、マイク付けていませんでした。
概要の発表を見た時には、ダンスだけ?と若干不安でしたし、背景も照明も装置にはほぼ変化はなかったものの、とりあえず最後まで飽きずに見られました。
(アフタートークの)中塚氏によれば、ダンサーのソロはふつう15分が限界らしい。その後はおかしくなる(笑)そうですが、今回は出っぱなしダンスで35分の限界突破記録だったとのこと。素人目線からは、よくまぁ覚えられるものと驚くばかりですが、(そんなに長く踊ってたっけ?)と感じたのは、こちらもその鬼パフォーマンスにのまれていたのかもしれません。
アフタートークショーは、中塚皓平氏をまんなかに、音羽、白峰、有栖、紗弥音の5人でした。今日は夫も娘も会食予定があり夕方急いで帰らなくてよかったので、最後まで楽しんできました(^^)v
有栖妃華ちゃん明智光秀役の中塚氏を濃姫有栖が踏みつけたり、蹴り飛ばしたりする件について話が盛り上がり、中塚氏が受け芝居がすごく巧みでほんとはそんなに力いっぱいやってないのに、ふっ飛んだり痛がったりするので~とモジモジする妃華ちゃんがかわいかった。また宝塚では娘役は男役さんが出してくれた手に預ける感じなのに対し、この公演では自分から手を出さなければならないところがあってとまどったのですが、(彩凪さんが)そっと導いてくださることがあって、それを取りこぼさないようにしようと必死でした、と。ww「男役にときめく」宝塚の娘役まんまでした。
はるこさんキャリアも長かったし露出もそこそこあった方なので、どんな人柄かある程度わかっていました。あいかわらず軽快なしゃべりが小気味良かったです。
白峰ゆりさんなかなかにはじけた人なのが初めてわかって、こちらはまた意外でおもしろかったです。それにかなりのゲラ(笑い上戸)でにぎやかなかたなんですね。
紗弥音さんふしぎちゃん?一番年下のせいもあって緊張しているのでしょうか、発言が不安定というか、あらぬ方向に飛びがちで、中塚氏にたびたび引き戻されていました。
小さめの劇場でアットホームな熱々の公演。
あっという間の10公演だったと思います。出演者が口々に言っていたように、日本では珍しいダンスのみで構成されるステージ。面白いものを見られてよかったです。
次の翔ちゃんの作品は映画『男神』。ファンタンジーホラーとのことで、申し訳ないながらちょっと苦手な分野につき、スキップすると思います。
宝塚以外の演劇に足を運ぶと、座席にたくさんのフライヤーが置いてあることがあります。入口で渡されることもありますね。相互扶助なのだと思いますが、非常に質のいい紙とすてきなカラー印刷なのに、そのほとんどが回収ボックスの中に捨てられるのが心が傷みます今回はその中にこちらがありました。
元月組の彩音星凪さん!
あの狭い浅草九劇でこの人数。すごく濃くておもしろいものになりそうな予感がします。
つい自分の予定を確認してしまいました(笑)